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短期サイクル3年目には下がらない、現金はゴミ:レイ・ダリオ
2022年1月9日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏は、長期サイクル終期がもたらす状況が、FRB金融引き締めを限定的なものに留めると予想している。


今はサイクルの途中、サイクルの3年目にいる。
自然な成り行きとして金融政策の引き締めが起こる。

ダリオ氏がCNBCで、短期サイクル(といっても周期7年前後)における現時点の位置を語った。

現在、サイクルの3年目は通常サイクルが下降しない、金融資産の価格は下がらない。・・・
下落を試す始まりだと予想している。

ダリオ氏は、足元の金融市場の動揺が主に短期サイクルへの思惑によるものと考えている。
同氏が長く注意喚起してきた長期サイクル(といっても超長期)にかかわるものではないとの見方だ。
これを短期サイクルと見て、前例にしたがい、市場がまだもつと考えているのだろう。
ただし、今回は長期サイクルの観点から前回までとは少し異なる点がある。

「金融引き締めにかかわる問題とは、金利への感応度が高まっていることだ。
金融緩和があまりにも長く極端だったため、その巻き戻しには繊細な注意が必要になる。」

ダリオ氏は以前から長期サイクルについて3つの現象を指摘してきた:
金融政策がやり尽くされた後の貨幣増発、格差と政治的分断、新興勢力の台頭と覇権をめぐる対立。
金融緩和がやり尽くされたことは、裏を返せば経済・市場が長く金融緩和に置かれてきたということ。
経済・市場は金融緩和に慣れ切り、依存している。
これを巻き戻すのは簡単なことではない。

ダリオ氏は政治的分断、2022年・2024年の選挙などを挙げ、FRBが採りうる金融政策の幅は小さいと見透かしている。
国民に不人気な政策は敬遠されるとの読みだ。
結果、従来からの「現金はゴミ」、債券にも魅力がない状況が継続するという。

いくらか(金融)引き締めはあるだろうが、現金・債券がインフレを補うのに十分な引き締めはありそうにない。
そうするにはとても大きな利上げが必要で、それはまず経済を悪化させる。・・・
FRBはたとえ大きく出遅れているにしても、遅れを取り戻して現金・債券を魅力的な投資にすることはできないだろう。


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