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短期のデフレ、中期のインフレ:ヌリエル・ルービニ
2020年10月4日

ヌリエル・ルービニ ニューヨーク大学教授が、短期のデフレ、中期のインフレを予想し、スタグフレーションの可能性を警告している。


現在の米欧はじめ世界の景気後退を考えれば、もちろん今はデフレ的、低インフレ的な圧力が加わっている。
財の市場、労働市場、不動産、コモディティでたるみが存在し、しばらく続くだろう。

ルービニ教授がBloombergで、足元ではデフレ圧力が優勢と話した。
ただし、これは短期的な状況にすぎないという。

しかし、私は、もしも今後数年、財政赤字をマネタイズし続けるなら、現状は実質的にMMTの状態にあるため、もしも負の供給ショックが起こると・・・サプライチェーンの分断や脱グローバル化等があれば、最終的には負の供給ショックが拡張的な金融・財政政策とともに今後2年ほどでスタグフレーション、景気後退とインフレ上昇を生む可能性がある。
つまり、短期的にはデフレ圧力だが、中期的には逆の問題となりうる。

ルービニ教授は、2度の石油ショックを経験した1970年代と似たことが起こると予想する。
しかも「2年」という具体的なスコープを挙げた上でスタグフレーションが起こる可能性を警告している。
インフレ予想、金価格、ブレークイーブンインフレ率を挙げ、投資家の一部が「数年後」のインフレ上昇を心配していると解説した。

1970年代といえばインフレに苦しみ「株式の死」といわれたつらい時代だった。
ルービニ教授の予想は、そうしたつらい時代の到来を連想させる。
これから大きな市場の下落があるのかと尋ねられると、ルービニ教授は、すぐ下げるとは予想していない。

短期的な調整は他のリスクによる。
現在たくさんのリスクが存在する。

ただし、そこは《終末博士》と異名をとる学者。
現在10のリスクが存在するとして、滔々と語っている。

ルービニ教授については、米国が年初にイラン司令官を殺害をした時、米攻撃をすでに2018年の時点で予想していたとして注目を集めたことがあった。
その予想では、今年2020年に金融危機の土壌が整うとし、その後起こるであろうことが述べられていた。


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