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相対的・絶対的な投資推奨:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、新型コロナウィルスの懸念が広がる中での投資について語っている。


「株式市場は意に介していないようだ。
まだコロナウィルスの不確実性が続く中で、あっという間に回復し新高値を追ったのには驚いた。
債券市場・コモディティ市場は大いに気にしている。」

エラリアン氏がFOX Businessで、コロナウィルスへの市場の反応について語った。
同氏は以前、コロナウィルスが中国経済に根本的なショックを与えうるとして、押し目買いをすべきでないと発言していた。
コロナウィルスの問題が発生するまで、短期的な流動性相場を予想していたエラリアン氏だけに、弱気ぶりが際立つ形となっていた。

新型コロナウィルスの死亡者数は8日時点で800人を超えている。
これはSARSでの死亡者数774人をすでに上回る。
SARSは8か月での総計なのに対し、今回は2か月足らずでの数字だ。

にもかかわらず、株式市場は、これまでのところ押し目買いが正解というような展開になっている。
エラリアン氏はこの展開を一言で総括している。

すべては最終的には流動性の話になる。
流動性が株式市場を他の市場だけでなくファンダメンタルズからも分断している。

エラリアン氏は、株式市場の楽観の理由を2つ挙げた。

  • 最近のショック(サウジ石油施設攻撃やイラン司令官殺害)の印象:
    最近、市場が直面してきたショックのほとんどが「封じ込め可能、一時的、反転可能」であったとし、今回もそうだろうと思い込んでいる。
  • 中央銀行を信じる条件反射:
    FRBプットを信じるなら、すべての押し目で押し目買いをすべきという結論になる。

エラリアン氏は、市場にFOMO(取り残される恐怖)効果が働いていると指摘した。
中央銀行が約束しているように見える流動性にだけ目をやり、それ以外のこと(政治、地政学、経済)は気にかけない習性が身についているのだという。
コロナウィルスの問題は軽い話ではないと、エラリアン氏は警告する。

「企業が次々と、売上が75%落ち込んでいると言い始めた。・・・
この突然の停止の力学を注視すべきだ。
経済を再始動するのは容易ではない。」

不確実性が高まる中での投資のチャンスを尋ねられると、エラリアン氏は米国を挙げた。
今週の雇用統計でも米経済が堅調であることが確認できたという。
ただし、この推奨は相対的なものにすぎないようだ。

米資産は、世界との比較において、まだ相対的に魅力的だ。
・・・
絶対的には、株式であれ社債であれ、まだ高止まりしている。

多くの投資家が米国を相対的に割高と見る中で、エラリアン氏の見方は独特だ。
それほど米経済への確信が強いのだろう。


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