ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、長期ドル安予想を継続し、分散ポートフォリオの配分・中身のアドバイスについて微調整している。
ドルは下げるだろう。
今週・今月・今四半期に下げるかどうかはわからないが、ドルの最大要因は双子の赤字との強い相関だ。・・・
双子の赤字が増えると、ドル安傾向と極めて強い相関を示す。
ガンドラック氏がCNBCで22日、従来の長期ドル安予想を継続した。
いつドル安が本格的に始まるかはわからないものの、長期ではドル安トレンドになるとの主張だ。
ガンドラック氏はこれまでも現金、株式、実物資産、債券での分散投資を奨めてきたが、この日もその詳細について語っている。
当初は1/4ずつの配分を奨めていたが、少しずつ微調整してきた。
現金(おそらく短期債等を含む)については、短期金利ゼロと高インフレの下では25%配分が多すぎるとし、半分の12.5%を提案している。
- 株式: 25%。
「数か月前ダブルライン12年の歴史で初めて、米国株から欧州株に切り替えた。」
ドル安を予想し、欧州株が米国株に比べ割安なため。
「現在94のDXYが90を割り込む」ところで新興国市場株式が買い時になる。
新興国市場株式のCAPEレシオは米国株の半分足らずだが、かつては逆転していた時期も多い。
その場合、欧州株の好パフォーマンスは継続するという。 - 実物資産(不動産・コモディティ全般): 30-35%。
「コモディティは昨年の底から75%上昇している。・・・
75%は大きく感じるが、コモディティのサイクルはとても長く、例えばS&P 500と比べて長期ではまだかなり割安だ。」
以上2つの資産クラスは(相対的に)インフレに強い資産クラスだ。
ガンドラック氏は引き続き、インフレ・シナリオだけに賭けるのは得策でないと考えているようだ。
デフレ・シナリオへの備えに債券を外すべきでないと話している。
長期国債にも意味がある。
現在の政府の政策や経済の重大な変化を考えれば、将来を正しく予言するのはほぼ不可能だ。・・・
現在の債務について、潜在的な債務デフレを心配すべきだ。
そう予想するわけではないが、25%は債券を持つべきだ。