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ブラックロック 現時点でオミクロンにより株式見通しを引き下げず:ブラックロック
2021年12月1日

ブラックロック・インベストメント・インスティテュートが、オミクロン変異種の株式市場への影響について現時点での見方を述べている。


現時点では私たちはまだ株式を選好しているが、もしもワクチンが効かないようなことがあれば考えを変えるだろう。
もしもワクチンが有効なら、歪みは経済活動再開を遅らすだけであり、株式市場の調整とはならないだろう。

ブラックロックが11月29日付週次コメンタリーで、現時点で株式へのスタンスを引き下げることはしないと書いている。
足下で多少の成長鈍化があったとしても、その分はそう遠くない将来に後倒しされて成長することになるという。
株価が先を読むことを考えれば、弱気材料にならないわけだ。

ブラックロックは11月、株式を「インフレに対する潜在的なバッファー」と呼び、オーバーウェイトとしている。
名目利回りがあまり上昇しない中でインフレが高まれば、実質金利が低下し、株式の魅力を押し上げるためだ。
一方、これまでのところ多くの米企業はコスト上昇をうまく転嫁できており、企業業績は概ね好調だ。

スタンス据え置きは債券に対する見通しも同じだ。
足下で米国債利回りは低下している。
しかし、ブラックロックは、オミクロンが経済再開を「脱線」させない限り、まだ金利上昇を予想しているという。

ブラックロックは、ある変化を指摘する。

政策立案者または市場が、現在のインフレ急騰を読み違えるリスクが上昇している。
インフレ期待はスパイラル的に上昇しうるし、逆に各国中央銀行が引き締めを急ぎすぎる可能性もある。
いずれのシナリオも、私たちのメインシナリオより政策金利が高くなることを示唆し、株式・債券の両方にとって問題を引き起こす。

ブラックロックは、FRBがもしも過去なみの行動をとるならば、利上げは市場が予想するよりはるかに速く大きなものになるという。
市場の織り込みより大きな利上げとなるなら、同社は株式の長期的見通しを「中立」に引き下げることになるだろうという。
ただし、これが実現するためには、FRBが新たな政策の枠組みを放棄・変更することが前提になる。
ブラックロックでは、そうはならないと考えている。

ブラックロックは株式に強気、国債に弱気だ。
国債は、金利上昇時の価格下落リスクだけでなく、金利低下の余地がないことでも魅力を落としているという。

重要なのは、現在の歴史的な低利回り水準では、過去と比べて、米国債が株式下落に対するポートフォリオ分散の効果を発揮しなくなっているという点だ。

名目金利に低下余地が大きければ、株価下落で債券が買われ、金利が低下する余地も大きくなる。
株価下落を債券価格上昇がある程度は埋めてくれる。
これが分散投資の1つの典型であった。
今のように金利が低すぎると、株価と債券価格の間の負の相関があまり役立たなくなってしまう。


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