現在はサイクル終期:ジェフリー・ガンドラック

債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏の7日のインタビューがダブルライン側から公表されている。
通しのインタビューの中には、ぶれないガンドラック氏の景況感を理解できる部分が含まれていた。


現在はサイクル終期にあると考えている。
(昨年1月末以降の)市場を表す表現は・・・市場価格の進展は弱気相場だった。

ガンドラック氏は、米市場が強気相場に戻りつつあるという見方を否定した。
100%正しいとは言わないと謙遜しつつ、自身の的中率のトラックレコードを約70%と話している。
投資の世界での35年のキャリアのうち11年は間違えたと謙遜したが、24年は正しかったことになるから、心からの謙遜ではないだろう。
これぐらいの的中率だと大金持ちになれるようだ。
その大金持ちが、現在をサイクル終期と言い、こうした時期につきものの光景を指摘した。

今回のマニアはビットコインだと思う。
世界同時の天井が2018年1月26日だったんだ。

バブル的なサイクルの終期にはマニアがつきものだ。
2000年はドット・コム株、2007年はサブプライム・ローンだった。
そして今回は2017年末のビットコインというわけだ。
ガンドラック氏は従来からビットコインを投機熱の優れた指標と話している。

昨年1月が天井だったというのがぶれないガンドラック氏の見方だ。
そこから状況は一転、株式は下落し、金利は上昇した。
市場は一時立て直すかに見えたが、昨年第4四半期にも金利上昇・株価下落が市場を襲った。
ここで、人々の予想を超える変化が起こった。


「率直に言って、最近の記者会見のジェローム・パウエルはよくわからなかった。
あるいは、正しい表現は『何であれ話すのを恐れていた』なのかもしれない。
今はFRBは舵のない船のような状態だ。」

ガンドラック氏の表現ほどFRBが方向性を失ったかどうかは別として、FRBの金融政策の方向性に大きな変化があったことは事実だ。
そして、それが市場を立ち直らせた一因であるのも間違いない。
しかし、ガンドラック氏は、経済のファンダメンタルズには変化が見られないと厳しい。

経済の強さは過去とは程遠い。
第1四半期のGDPはとても良好な数字が公表された。
しかし、その背景にあるのはラッキーなGDPデフレーターがあった。

第1四半期のデフレーターが0.9%と低くなった理由は、デフレーターが実勢より3か月遅れる傾向があるためだという。
原油価格などが昨年末の市場の混乱で下落したことで、物価の実勢が下がり、それが3か月遅れでデフレーターに反映されてきたという。
今年第1四半期には市場の混乱も収束し、原油価格も回復した。
これは、デフレーターだけに関するかぎり、第1四半期のGDPをぬか喜びに終わらせる方向に作用する変化だ。

デフレーターはほぼ間違いなく第2四半期に上昇する。
今のところ予想は1.7%で、私は悪い数字だと思う。
でも、デフレーターの影響でこれも修正されるだろう。

アトランタ連銀によるGDP Nowはインタビュー当時1.7%だったが、15日時点で1.1%まで低下している。
GDPデフレーターそのものの寄与という形では把握されていないが、見直しの要因の中には物価関連も含まれている。


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