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現在のバブル度は?:レイ・ダリオ
2021年2月23日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が、独自の「バブル指標」を用いて、現在の米株式市場のバブル度を検証している。


私がバブルと呼ぶのは持続不可能な高価格のことであり、次の6つの尺度で測定している。

ダリオ氏が自身のSNSで、自社のバブルの計測方法について明かしている。
同氏は次の6つに注目するという:

  1. 伝統的な尺度と比較した高さ。
  2. 持続可能な状況を織り込んでるか。
  3. 新たな買い手の参入。
  4. 市場心理の強気度。
  5. 買い手のレバレッジ。
  6. 先高を見込んだ先買いの度合い。

これによると、3つ(3-5)が「バブル」、2つ(1, 2)が「バブルっぽい」、1つ(6)が「少しバブルっぽい」となるそうだ。
ちなみに、他のバブルと比べると

バブル バブルっぽい 少しバブルっぽい
現在 3項目 2項目 1項目
2007年 2 2 0
ドットコムバブル 6 0 0
狂騒の1920年代 5 1 0

となり、項目の数でいえば、2007年よりは重いが、1929年・2000年よりは軽度となる。

ちなみに、数値化されたバブル指標によれば、現在は下から77%のパーセンタイルにあるという。
1929年と2000年は100%となっていた。
2007年はグラフ上で60%前後と読める。

ダリオ氏は、銘柄ごとに上げ方に大きく差がある点を指摘している。
一部の銘柄が市場を押し上げているが、それ以外はあまり上昇していない。

この市場の挙動は1970年代初めの『ニフティフィフティ』や1990年代終わりのドットコム・バブル株を彷彿とさせる。
私はこれらをよく覚えている。

これが暗示するのは、上げの時と同様、下げの時も大きな差が出てくるということだろうか。
ダリオ氏は全体を通して、あまり断定的な結論を下していない。
ただ、分析の結果を紹介している。

ダリオ氏の「バブル指標」で2007年と現在のバブル度が高く出ていないのがやや心配だ。
(2007年については、本質が住宅バブルだったという理由もあろう。)
6つの尺度には超低金利の持続可能性が十分に反映されているのだろうか。
それいかんで、私たちが直面するリスクは「バブル指標」よりはるかに大きいものとなるかもしれない。


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