猿田隆氏:一流のファンド・マネージャーの特徴

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まねでは勝てない

「他人のまねでは優位なパフォーマンスを生み出すことができないので、大勢に染まらないことを意味している。」


これは投資家としての最大のチャレンジとも言える。
機関投資家であれば、どうしてもインデックスを無視できない。
インデックスを意識するとは、買われる銘柄を買うことにつながり、模倣の性格が混じりこんでくる。
個人投資家であれば、誰もが独自のストーリーを生み出せるものだろうか。
勉強熱心な人ほど他の人の話に引きずられるリスクも高くなる。

多様な人材

「運用力を組織として維持するポイントとして多様性の確保も欠かせない。
優秀な人材が集まっても、同じタイプの人材ばかりではパフォーマンスの向上は望みにくい。」


これは、個人のレベルでも組織のレベルでも感じられるところだ。
似たもの同士・気の合うもの同士でチームを組むと、投資戦略がマンネリ化することがある。
猿田氏は一人のファンド・マネージャー、一つのストラテジーで成功する可能性も否定しないが、運用資産が大きくなるにしたがい「安定した高い運用力は維持できない」と明かす。
運用会社は一流かつ多様性のある組織をどうやって組成できるのか。
個人投資家は一流かつ多様性のある話し相手をどうやって見出せばいいのか。
そもそも《異質な》人たちが調和し結果を出すのは難しい。
一方で、優秀な友人と久しぶりにあって熱の入った議論になると、いかにそうしたディスカッションが重要かを思い知らされることが多い。
多様性とはすばらしいものだ。

自分に天賦の才があるかどうかは《自ら助くる》後にわかることだ。
しかし、《自ら助くる》ことも相当に難しそうだ。
一流を目指すなら、没頭することが最低限必要だ。
では、1.5-2流あたりを目指すにはどうすればいいのだろう。


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