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物色対象を変えることの意味:モハメド・エラリアン

箇条書きの鬼 モハメド・エラリアン氏が、今後のコロナ・ショックについて徹底的に論点を箇条書きにしている。


今日もエラリアン氏が箇条書きを駆使して論点を整理している。
まず初めは今決算シーズンの特徴だ。
同氏は今シーズンを「学ぶところの多い決算シーズン」と語っている。

  • 企業と経済の両方について多くの情報を含んでいる。
    企業での注目点はバランスシート(流動性、現金支出、資本調達)。
  • 勝者と敗者の差が開いた。
    リアル対バーチャルだけでなく、バーチャル内でも勝敗が開いた。
  • 先が見通しにくい。

市場は全体の水準についてはまだトップダウンで動いている。
しかし、銘柄によって大きく異なる扱いを受けている。
私たちが上げでも下げでも大きくアウトパフォームしてきたといっているのは質の高い銘柄だ。

エラリアン氏は、現在の市場における株価形成のロジックを解説した。
トップダウン(マクロ要因)優勢としながらも、ボトムアップ(個別銘柄の要因)も効いているというものだ。
そのトップダウンのストーリーが今変化しつつあるのだという。

  • 以前: 政策による支援
  • 今後: ロックダウン解除・経済再始動

ロックダウン解除が進み、経済が再始動をするタイミングで、エラリアン氏は3点が重要になるという。

  • 勝者は概して労働集約的でなく、雇用の回復は速くない。
  • 供給面の見直しから生産性に大きな変化が生じる。
  • 債務・バランスシートが重要になる。

エラリアン氏の推奨は、これまで質の高い銘柄だった。
その定義は:

  • 強いバランスシート
  • キャッシュフローを生む能力
  • 優れた経営陣

エラリアン氏は、危機の直後には「明るい側」にとどまるべきとして、質の高い銘柄を奨めてきた。
実際、インデックスを押し上げたのはそうした数少ない銘柄だったと自負する。
しかし、経済が再始動すれば、別の可能性にも目を向けるべき時がくる。

そこで疑問になるのは、そうした銘柄から他の銘柄に移動するかということだ。
他の銘柄の中には・・・史上最高値から40%も低いものもある。
正直にいって、これは投資家の経済に対する予想による。

エラリアン氏は、経済に対する見通しが割れていると指摘する。

  • スムーズな回復が実現する、または、政策により支えられる。
  • 前進・停止・後退を繰り返しながらの回復になる。

エラリアン氏は、希望的観測としながらも、ワクチンと集団免疫により経済回復までとても長い時間を要することにはならないのではないかと述べている。
その一方で、投資家が物色の範囲を変えることについては、自分のやっていることを明確に認識すべきと諭している。

これまでアンダーパフォームを続け、世界が回復した時に大きなアップサイドのある銘柄に投資するなら、あなたは投資家として、医療専門家やエコノミストが慎重すぎると賭けることになる。
質の低い銘柄を狙いたいなら、そういう賭けをしないといけない。


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