ハワード・マークス

 

永遠には続かない:ハワード・マークス

Oaktree Capitalのハワード・マークス氏とジャンク債の帝王マイケル・ミルケン氏の対談の第4弾。
金融政策の方向性とリスクについて語っている。


世界最悪の4語とは「it’s different this time.」(今回は違う)だ。
世界最悪の7語とは「too much money chasing too few deals.」(多すぎるマネーが少なすぎる投資先を求めている)だ。

マークス氏がミルケン氏との対談で、投資における黄金律を話している。
最悪の4語とはバブルなどのブームを生み出す人たちの誤ったロジックであり、最悪の7語とはブームになった時の投資環境を指している。
マークス氏は、市場サイクルにおいて見られる光景だとし、現状について楽観していないと話す。

「これが最近数年間の米国の環境だと思う。
ファイナンスの出し手が過剰なマネーを手にし、それを活用しようとすると、悪いことが起こる。」

今回の長い景気拡大・強気相場を生み出した主因は、FRBが講じた非伝統的金融政策だろう。
マークス氏は、これがリーマン危機脱出のためだったとし、迅速に大胆な対策を打った当時のポールソン財務長官、バーナンキFRB議長、ガイトナー財務長官の功績を称えた。
その一方で、すでに危機の直接的な影響は解消されたとして、次の段階に進むことが必要と話す。


米国が世界金融危機から脱するために採った手段は極端なものだった。
テレビで宣伝されているすべての薬と同じように、それには副作用がある。
米国は薬を抜かなければいけない。

この対談が行われた1月は、まだFRBが明確にハト派寄りに転じる前だ。
マークス氏は、金融政策の正常化が進められると見ていたようだし、それを支持している。
その一方で、前例のない実験的政策を行えば、結果の予想がつかないのが当然とも述べている。

「米国は影響を反転し、QEで買い入れた債券を売り、金利を正常な方向に引き上げようとしている。
どうなるかはわからない。
世界の中央銀行は現在バランスシートを22兆ドルにまで膨らませ、おそらく正常の4倍だ。
これを終わらせなければいけない。
どうなるか、何が真実かはわからない。」

どんな困難が待ち受けているのか、というのがマークス氏がこの数年多く受ける質問なのだという。
もちろん前例のないことだからわかるはずがない。
しかし、マークス氏は1つ予想できる困難があるという。

すべてがうまくいっているように見えるが、永遠に続かないことはわかっている。
最後には何が起こるのか。
FRBが不測の計算違いをすることが、この1つであることは明らかだ。


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