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次の景気後退でFRBはうまくやれるかもしれない:レイ・ダリオ
2019年2月28日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が、景気後退の到来時期の予想を繰り延べた。
大統領選のある2020年までの景気後退入り確率は約35%だという。


18か月前から、私は次の大統領選挙前に景気後退が来るリスクを50%超と言っていた。
・・・
米大統領選前に米景気後退が来る確率を約35%に引き下げる。

ダリオ氏が自身のSNSで2020年の大統領選前に景気後退入りする予想確率を引き下げた。
昨年終わりの市場の軟化で景気・インフレとも弱含みとなり、各国の中央銀行がハト派側にスタンスを変えたことに対応したもの。

この予想変更はやや皮肉な結果とも言える。
ダリオ氏はいち早く《最後のひと上げ》を予想した1人だったが、突然、逆に悲観的なスタンスに変わった。
しかしそれから1年が経ち、やはり最後のひと上げの原動力となる金融引き締めの停止が起こったのである。
金融引き締めに対して常に厳しい批判にさらされる中央銀行は、どうしても十分に引き締めができない。
最後まで緩和的な環境を温存してしまい、それが最後のひと上げを引き起こし、後の下げを急にしてしまう。
ダリオ氏はこれを読み切れなかった、あるいはこらえきれなかったということだろう。

ダリオ氏は米経済が厳しい状況に置かれているとの見方は据え置いた。
その一方で、以前と比べれば明らかに明るい見通しを語っている。

かいつまんで言えば、FRBは深い景気後退を打ち消すのに十分な武器はもっていないだろう。
一方、私たちが予想する大きなたるみについては管理可能だろう。

ダリオ氏が考えるFRBの武器は
・利下げ余地250 bp。
・QE再開
ブリッジウォーターの推計では、これらが4-5%の利下げと同程度の効果を有しているという。
この利下げ余地は奇しくも景気後退から脱するのに必要な利下げ幅に近い。
つまり、米国は危機的な景気後退にならない限り、金融政策による景気回復が可能かもしれないというのだ。

一方、諸外国の経済はより悪い状況に置かれていると指摘している。
ダリオ氏は日本についてもコメントしている。

日本もまた低成長・低インフレで、欧州よりはQE拡大・よりよいイールド・カーブ・コントロールの余地がある。
(しかし、これらの限界的効果は限られるだろう。)


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