投資

次のチャンスは企業のクレジット:ジェフリー・ガンドラック
2019年12月7日

新債券王ことダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏のYahoo Financeによるインタビュー第3弾:次のチャンスのありか。


「FRBほかの中央銀行は、次の景気後退を避けるためにあらゆる手段を講じている。
でも、景気後退はやってくる。
そうなれば(今まで話したこと)すべてが放物線を描くように加速するだろう。
だからこそ今、守りを固めなければいけないんだ。
2006年にそうだったようにね。」

ガンドラック氏がYahoo Financeで、投資家は今こそ守りを固めるべきと説いている。
同氏が言及した2006年とはサブプライム危機の前年だ。
ガンドラック氏は従前からの指摘どおり、米クレジット市場の危うい状況を警告する。

「(社債市場は2006年の)2倍になり、人為的な低金利で生きながらえるゾンビ企業が存在する。
社債市場はおそらくかなり高すぎる格付を得ている。
これは2006年サブプライムととても似た響きがある。
あの時は、AAA格の中に1ドルが20セントまで下げたものがあった。」

ガンドラック氏は発行体のレバレッジの高さを心配する。
レバレッジの水準からいえば「投資適格社債市場の1/3近くがおそらくジャンク級に格付されるべき」という。
それが、現在の経済環境の中で投資適格とされている。

「過去10年はとても順調で、今年も好調だった。
だから、多くの投資家が社債市場に存在するリスク、特に次の停滞期のリスクを理解していないのだと思う。」

これが景気後退となればどうなるだろう。
業績が低迷する景気後退期にレバレッジを大きく減らすのは極めて難しい。
ガンドラック氏は、投資家に外国債券へのシフトを推奨している。

だから、米社債のエクスポージャーは今、絶対的な最小水準にすべきだ。
そして、世界に投資している投資家は、米国以外(の債券)へのエクスポージャーを最大水準まで引き上げるべきだ。

ガンドラック氏はその先まで見据えている。
米企業クレジットが大きく調整した後、買い場が訪れるというのだ。

「私がいっていたのは『債券はゆっくり儲かり、あっという間に損する』ということだ。
債券は儲かる時100から103になって儲かるが、損する時には100から50になる。
50になる時を手許資金を持って迎えたい。
つまり、103で売っておくということだ。」

2019年はほとんどすべての資産クラスが順調な年だった。
これは逆にいえば、次の軍資金を用意しやすい時期であるということだ。

2019年が本当にいい年だったことは、守りを固めたほうがいい理由の1つだ。
次のチャンスは企業のクレジットでやってくる。


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