ウォーレン・バフェット氏の株主向け書簡の第4弾: 株式投資でリターンを得るプロセスを解説し、投資家がやってはいけないことを教えている。
バークシャーでは56年にわたりハンバーガーとコークを提供してきた。
この食事に惹かれてきたお客さんを私たちは大切にしている。
バフェット氏が年次の株主向け書簡で、長く続けることの重要さを説いている。
これは株主との関係であり、経営であり、事業であり、投資でもある。
バフェット氏は、投資家を惑わす多くの存在を指摘する。
「米国ほかにいる数千万の他の投資家・投機家は自分の好みにあう様々な株式選択をしている。
魅力的なアイデアを持ったCEOや市場のグルを探そうとする。
株価目標・操作された収益・『物語』を求めるなら、提供してくれる人は必ずいるだろう。
『テクニカル分析のプロ』は自信ありげにクネクネしたチャートが株価の次の動きを示していると教えてくれるだろう。
行動しろという声は止むことがない。」
この文章からわかるように、バフェット氏は、投資家を助けようとする親切な人たち、銘柄をアドバイスする人、テクニカル分析の達人を危険視している。
こうした人たちの教えに応じて「行動」しすぎることが往々にして悪い結果をもたらすためだ。
バフェット氏は「多くはうまくいかない」と言い切っている。
結局、株式の保有とはかなりの部分『ポジティブ・サム』ゲームなんだ。
実際、S&P 500の全銘柄をボードに列記してダーツを投げることでポートフォリオを組み上げている忍耐強く分別のあるサルは、当初の『選択』を変えようという誘惑に駆られない限り、長い目で見て配当とキャピタル・ゲインを享受する。
バフェット氏は農地・不動産・企業の所有権(つまり株式)は、大きな富を生み出し、これらの所有者の多くが報われると書いている。
ただし、報われるためには、いくつか守るべきことがある。
唯一必要なのは時間の経過、静かな心、十分な分散、取引・手数料を最小に抑えることだ。
投資家は、それら支出がウォール街の所得になることを忘れてはいけない。
私のサルとは違い、ウォール街の人たちは安月給では働かない。