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株式市場は最高値更新へ:ジェレミー・シーゲル
2020年5月27日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、複雑な胸の内を垣間見せながら、お家芸の強気予想を語っている。


この流動性を回収する術がないとの意見に完全に同意する。
その結果、流動性はすべて株式市場と経済に流入することになる。

シーゲル教授がCNBCで、米政府とFRBが供給した膨大な流動性について指摘した。
過去8週間でマネーサプライM1が25%増加したと紹介。
リーマン危機の時もはるかに上回る、先例のない規模だと指摘する。

この流動性の一部は市場参加者に渡り、一部は政府による財政支出となる。
いずれも民間セクターがお金を持つことになるのが、財政政策をともなわない量的緩和とは異なる点だ。

シーゲル教授は従前どおり、来年以降のインフレを予想する。

私はまだ少数派だが、2021年はインフレになると予想している。
言いたいのは2桁インフレとかハイパーインフレとかではない。

シーゲル教授は従前から、今後2-3年で年4-5%程度のインフレが起こると予想してきた。
教授は、株式市場もこのプロセスを注視しているという。
だからこそ多くの不確実性の中で株が上げていると言いたいのだ。

シーゲル教授はまた以前から、潤沢な流動性が引き起こす経済の過熱と穏やかなインフレが株式に有利な状況を生み出すと予想している。

私は明確に市場が最高値を更新すると予想している。
でも経済がそうなる前にだ。
経済は遅れるものだ。

ただし、シーゲル教授は、このシナリオに大きく影響する要因を挙げている。
この秋にコロナウィルスの深刻な第2波が起こるのか否かだ。
この成否が大統領選と市場動向に大きく影響してくるという。
たとえワクチンが間に合わなくても、有効な治療薬が確立されれば第2波は防げる可能性が高いという。

シーゲル教授は、ロックダウンが誤った政策だったと言い切る。
正しい手法は、社会的隔離とマスク着用だったと主張する。
そうすれば、もっと多くの企業の営業を継続でき、救うことができたはずと主張し、その正当性は歴史が証明してくれるはずと話した。
少々乱暴な意見のようにも聞こえるが、決してそうとも言い切れない。
教授の意見の背景には格差拡大への心配がある。

ロックダウンの不運な点の1つは、株式市場に上場している企業の先行きを改善してしまった点だ。・・・
私たちは、大企業と小企業のギャップ、苦痛を感じている人とポートフォリオを保有している人のギャップを拡大してしまった。


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