投資

株式市場の水面下で進むストーリー:モルガン・スタンレー
2020年11月27日

モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、ファンダメンタルズから見た高値感を滲ませつつも、米国株市場のチャンスについて説明している。


S&P 500は基本的に9月初めから横ばいだ。
水面下では荒れ狂うブル相場が続いていた。・・・
来年を見据えると、株式市場にはまだ(ブル相場に)参加していない割安の資産が多く存在する。
これが株式市場で本当に進行している大きなストーリーなんだ。

ウィルソン氏がBloombergで、9月以降の米国株市場の推移を解説した。
幅広い株価指数こそ横ばいだったが、個別に見れば勝者も敗者も存在したのだ。
そして、この現象を市場は《ローテーション》と呼んで騒いでいる。

ウィルソン氏は、機関投資家がローテーションに乗りにくい理由を打ち明ける。
3月の下げの中で相場に逆らって買うのが難しかったように、かつての牽引役からこれまで出遅れてきた銘柄に移るのは難しいという。
うまいタイミングでやれれば独り勝ちだが、まずいタイミングでやれば独り負けになる。
タイミングを誤れば「キャリアを棒に振るリスクになる」からだ。
しかし、牽引役の変化が長く続くほど、運用者たちも変化を真剣に検討せざるをえなくなる。

選挙結果とワクチンのニュースの組み合わせが、人々にこの牽引役の変化が一時的でない可能性について考えさせている。
この変化はもっと持続的で、彼らのポジションやポートフォリオは準備ができていないと。

過去3週間、市場にとって良いとされるニュースが多く聞かれるようになった。
すると市場は経済回復を連想する。
経済回復を予想するなら、そのタイミングにオーバーパフォームすると考えられてきた循環株・バリュー株(・今回は小型株)が買われることになる。
経済回復の確度が高まるほどに、運用者の宗旨替えが進んでいく。

ウィルソン氏は、株価がかなり目いっぱいのところまで来ていると見ている。
その一方で、強気相場が継続するとの予想も変えていない。

「ファンダメンタルズに基づくと、これを越えてストレッチするのは難しい。
流動性が市場を押し上げ値上がりさせるかもしれないが、私たちの仕事は、顧客に対しリスク/リターンの関係が魅力的かどうかを教えることなんだ。
現在は3週間前と比べてリスク/リターンの関係の魅力は減った。
だからといって来年にかけて強気相場が続くとの考えに変わりはない。」

要は、株価は高いがまだ上がるとのメッセージである。
これは一見相反するように聞こえるが、必ずしもそうでもないらしい。

S&P 500(青)とRussell 2000(赤)
S&P 500(青)とRussell 2000(赤)

株価指数に気を取られすぎるな。
強気相場に間違いなく存在するチャンスを探せ。・・・
Russell 2000は今月20%も上げた。
相対パフォーマンスを上げ始めたんだ。
顧客にはこうした点に注目してほしい。


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