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株式以外がインフレする不況:マーク・ファーバー

著名投資家マーク・ファーバー氏が、次の不況時、米国株がアンダーパフォームし、コモディティがアウトパフォームする可能性を指摘している。


2008年12月にQE1が始まった時、私はこれがQE1ではなくQE無限大だと主張した。
一たびこの政策を始めれば、政治的理由やFRBの構造の理由で、QEが継続すると考えたからだ。

ファーバー氏があるインタビューで、量的緩和政策の問題点を指摘した。
量的緩和には多くの問題があり、しかも量的緩和をやめることが極めて難しいと話した。
ファーバー氏は早いうちからQE無限大、QE99などと批判していたし、ビル・グロス氏などもQE永遠などと言っていた。
FRBは、QE1をやめてもQE2を余儀なくされ、QE2をやめてもQE3を余儀なくされた。
QEトラップと言われ、もはや抜け出せないのではとの心配が広がった。
その後FRBは量的引き締めを自動操縦で進め、その心配は消えていた。
ところが、再び市場への心配が高まり、結局FRBはバランスシートを再拡大させている。

ファーバー氏の予想では4月までにFRBの資産は史上最高を更新するのだという。

「レイ・ダリオは2008年のバーナンキの行動を『英雄的』と言ったが、私は全然英雄的とは思わない。
バーナンキは、住宅市場などに大きな混乱をもたらした。」

金融機関や市場を救うのがいいことなのか、それが新たな混乱の種を生むことを正当化するのか、意見は分かれるところだ。

ファーバー氏は、長く続く金融政策の弊害として他に富の格差拡大、金利低下と財政悪化を上げた。
そして静かにお家芸の不吉な予想を述べた。

私が言えるのは、これがとても悪い形で終わるのが避けられないということだ。
歴史ではいつもそうなる。
でも、いつ終わるのかはわからない。

こうした不吉な見通しを述べながら、ファーバー氏は現在コモディティが比較的割安になっていると話す。
同氏は自身の資産を分散投資しており、約1/4を金に投資していると以前から明言してきた。

株式を除いてインフレが起こる中での不況になるかもしれない。
1970年代には通貨膨張があり、人為的に低金利とされた。
名目でマイナスとはならなかったが、実質ではマイナスだった。

言うまでもなく1970年代から1980年代初めはインフレ・金利上昇と「株式の死」の時代だった。


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