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株式バブルはまだ続くだろう:ジム・ロジャーズ
2021年2月20日

ジム・ロジャーズ氏は、今後もさらにバブルが膨張を続ける可能性があるとし、新たな投資家が参入することの危うさを指摘している。


今の米国は老人でいる方がよい時代だ。
老人ならこの貨幣増発と財政支出の恩恵が受けられる。
でも、若者でいるには良い時代じゃない。

ロジャーズ氏がロシア国営RTで、米国の大規模な拡張的金融・財政政策を批判した。
バイデン大統領やイエレン財務長官にはこうした政策を選択してきた長い歴史があるとし、今後も継続することに危機感を示した。
今でこそ打出の小槌のようにお金が湧いてくるものの、そのつけは先の世代にのしかかるからだ。

将来の問題は別として、現在の政策は足元でスリリングな展開を助長している。

様々なバブルについての書籍・私の経験からすれば(現在のバブル膨張は)続く可能性がある。
まだ完全なバブルではなく、世界にはまだ上がっていない株も多い。

ロジャーズ氏は、現状が「まだ本格的なバブルではない」と言う。
まだ株価が上昇していない地域もあり、今後上昇する可能性も残っているからだ。
同氏は最近、米国株ではなく日本株・ロシア株への関心を語っている。
今後はこうした地域へバブルが広がると見ているのだろう。
一方、ロジャーズ氏はバブルのその先についても経験則を語っている。

好むと好まざるとにかかわらず、すべてのバブルは悪い終わり方をする。
みんなが想像するよりはるかに下げるために、多くの人が傷を負う。
起こることは単純な金融史の一コマなんだ。

多くの新たな投資家が(特にパンデミック後に)証券投資を始めていることについて、ロジャーズ氏は、投資の知識を得ることは社会にとっても本人にとっても望ましいこととコメントした。
しかし、一方で、新たな投資家の参入がバブルの典型的な兆候であるとも話している。

彼らは、投資が簡単だ、簡単に見える、簡単に聞こえると考える。
そして、数日、数週、数か月は簡単なんだ。
でも、それこそが終わりに近づいている伝統的・歴史的な兆候なんだ。
私たちはとても深刻なバブルの領域に入りつつある。
これと同じ映画を見たことがあるし、初めてのロデオではない。

投資家にとっての典型的な落とし穴の1つは経験不足だろう。
特に、バブルとその後の暴落を経験していないことが経験の浅い投資家の行動を左右する。
良い面を言えば、リスクを取るべき時に思い切りよく取ることができる。
(これはベテランの欠点の裏返しだ。)
悪い面を言えば、サイクルのつらい局面を知らないから無鉄砲になる。
近時、サイクルの周期が長期化する傾向が見られ、多くの投資家がこの落とし穴にはまりやすい状況になっている。
強気相場で投資をしてうまくいけは、それで自分の腕を過信する。
深めの調整を無難に乗り越えれば、それで弱気相場もうまく乗り切れると思い込む。
そうした思い込みが人々を熱狂に誘い込む。
実は同じことはベテランにもあてはまる。
人の記憶は10年、20年経つうちに薄れてしまう。

ロジャーズ氏は記憶のワンシーンを描写する。

簡単だ。
どのテレビ・インターネットでもやっている。
みんなその話をしている。
レストラン、歯医者、・・・
これらのことは前にも起こってきたことで、今また起こっている。

多くの人が頭で理解していても、それでもバブルは人を引き込む。
経験のない人たちだけではない。
ロジャーズ氏にしても、日本株に張っている背景にはバブルが広がることに賭ける面もあるはずだ。
バブルの上昇期を何もせず見送るのはとても難しい。


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