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株価再上昇の3条件:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、米国株再上昇のための条件を挙げ、現実的な対処をレクチャーしている。


問題は、この局面がどれぐらい続くのかということだ。

エラリアン氏がCNBCで、レンジ相場の続く米国株市場についてコメントした。
米市場は3月下旬からの回復ペースが弱まり、横ばいの「局面」に入ったように見える。

エラリアン氏は、レンジを離れて再び上昇していくには次のいずれかの材料が必要と話す。

  • ファンダメンタルズの大きな改善: 再始動がうまくいくこと。
  • 「意味のある」政策サポート: 例えば、FRBのハイイールド買入れを上乗せすれば株にプラス。
  • システムの改善: 例えば、米中緊張の緩和、世界経済が同時回復。

これら3つのことがともなわないなら、ボラティリティは上昇を続け、下げトレンドになるだろう。

エラリアン氏はこういいながら、いずれかの条件が整うとは予想していない。
もう少し「証拠」が出てこないと市場は自信を持てず上昇しないと考えている。

ただし、市場が上がらないからといって投資のチャンスがないわけではない。
指数が横ばいでも個別銘柄には上げ下げがあるからだ。
エラリアン氏は、これまでしつこいほど繰り返してきた質の向上の有効性を主張する。

私は、不確実性を鑑み、単純に全体の指数を買うより(保有資産の)質の向上に努める方が良い賭けだと考えている。・・・
私自身質の高い銘柄の物色を始め、買ったが、それらは54%も上がったんだ。・・・
質の向上を図れば、ダウンサイドに対する防備を固め、アップサイドもとることができる。

ポロっと儲けた話が出てきた。
エラリアン氏は債券投資家のキャリアが長いから、さほど大きく株に張っているわけではないのかもしれない。
しかし、そもそも持っているお金の額が違う。
同氏がPIMCOのCEOだった頃の年報酬額は日本円換算でゆうに200億円を超えていた。
仮に1か月分の話でもとんでもなく大きなリターン額になる。

エラリアン氏は、この日もマイナス金利政策導入の是非について尋ねられている。
同氏の見解は揺るがない。

もしもマイナス金利政策を採用すべきかとの問なら、避けるべきだ。
マイナス金利を避けるべき理由を語らせたら30分は話せる。
マイナス金利が採用されるかどうかという問いなら、わからない。

エラリアン氏は、コロナ・ショック下のFRB政策について1つ読み違いをした。
それは、FRBがフォールンエンジェルといえどもハイイールド債等を買い入れるとは予想しなかった点だ。
同氏からすれば、中央銀行がこうした高リスク証券を買い入れるなど想像できなかった。
しかし、それは起こった。
エラリアン氏は、今もFRBが同様に考えられないことを行う意思があるとシグナルを送っているという。

だから、マイナス金利がないとは私は言えない。
言えるのは、起こらないことを祈るということ。
マイナス金利は米経済に大きな打撃を及ぼすだろう。


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