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株価上昇のドライバーは失われた:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏は、米国株市場の上昇ドライバーが失われたとし、市場の持ち直しにはFRB・議会の追加策が必要になると話している。


市場は順番に3つのドライバーを失ってきた。

エラリアン氏がCNBCで、株式市場の上昇ドライバーが尽きたと主張した。
失われた3つのドライバーとは:

  • 政策: 3月23日の底からの回復の原動力となった。
  • ファンダメンタルズ: 順調な経済再始動。
  • 個人投資家: 6月8日の高値を試す力になった。

これら3つのドライバーが再び効き始めることはないのか。
エラリアン氏は、後者2つは望み薄だという。
感染が再拡大しそうな状況であり、6月上旬からの株価下落で個人投資家の食欲も低下しているためだ。

「政策がどうなるかだ。
ボラティリティが高く下降トレンドにある現在のレンジ相場から脱するには、さらなるFRBの政策対応が必要だ。
それは、どんどん難しくなっている。」

結局は政策頼みという話だ。
エラリアン氏は、現行の救済策の多くが数週間のうちに終わるため、何も手が打たれなければ打撃になると予想する。
追加策実現の不確実性が増したため、結果が見えるまで市場のボラティリティが上昇するだろうという。
この不確実性は、誰もが驚いた5月の雇用統計から始まった。

大きな疑問は、議会が目を覚ますかどうかだ。
5月の良好な雇用統計の問題点は、満足感を生み出してしまったことだ。
議会を割ってしまい、突然モメンタムがなくなった。

エラリアン氏は、米経済がまだ逆風下にあり、政策による支援が必要と考えている。
しかし、予想外に良好な経済指標が出てくることで、もう政策対応が必要ないのではないかとの見方も出てくる。
これまでの政策が前例のない規模だっただけに、どこかでブレーキを踏むべきと考える人がいるのも当然だ。
議会・FRBがこの見極めを正しくできるかは全くわからない。
なにしろ、何が正解かもわからない。
エラリアン氏の主張が正解だという保証もない。
ただ、少々奇妙なのは、エラリアン氏のロジックが正しいなら、経済市場が適度に悪いほど市場が上がるようにも取れてしまう点だ。


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