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ハワード・マークス 株価はフェアバリュー、多分買い時だ:ハワード・マークス
2020年3月6日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、新型コロナウィルスにともなう市場急落における対処のしかたを書いている。


最近、今が買い時かと尋ねられることがある。
私の答は多分に微妙なものだ: たぶん買い時だ。
唯一の買い時を見極めることを不可能だ。
今日確かなのは、例えば、株価の絶対的な水準が2週間前よりはるかに下がったことだけだ。

マークス氏が3日新型コロナウィルスについての「メモ」を公表した。
わからないこと、不可知なことを整理した上で、投資家がどう行動すべきかをアドバイスしている。
上記4文の中に、すでにマークス氏らしい一言が含まれている:「絶対的な水準」だ。

「株は今後数日、数週、数か月、下落するのか?
これは間違った訊き方だ。」

マークス氏は、この問いに答を出すのは不可能だと言う。
知性に基づいて確度ある答を出せる設問になっていないためだ。
なぜか?
それは、この質問が暗黙のうちに絶対的な株価水準を問うているからだ。
マークス氏は、質問は「価格と価値の関係」に対するものであるべきと諭す。

『急落は続くのか』
ではなく
『今日までの急落によって証券は適正価格になっているか、
あるいはファンダメンタルズに対し割高か、
あるいは割安になったか』
であるべきだ。

マークス氏の長期投資における最重要の判断基準は価値に対する価格なのだ。
では、その尺度からいって割高なのか、割安なのか。
マークス氏は先週日曜日の時点での株価(S&P 500の先週の終値は2,954.22)について次のようにコメントしている。

「2週間前、株式市場はいくらか割高だったと考えている。
今日では、企業の短期的見通しはやや低下したものの、フェア・バリューに近く、しかし必ずしもお買い得ではない。」

マークス氏は、今後企業業績が悪化する可能性を十分理解している。
それでも、13%の株価下落で割高感がかなり消えたと言っている。
企業業績が現時点で大きく悪化すると決まったわけではないとの前提を置いているのだろう。

日頃から自身の仕事を「落ちるナイフをつかむことと」と話すマークス氏。
底を待たずに投資していくスタイルだから、今回の急落でもおじけづくことはない。

安くなったのだから、少し買ってもいいと思う。
将来どれほど悪いことが起こるかわからないのだから、ありったけの現金を使っていいという論理的な議論は存在しない。
私がやろうとしているのは、底に達する時-それがいつであれ-までにどれだけ投資したいかを考え、その一部を今日使うことだ。


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