投資

株・コモディティを買い、円を売り:スタンリー・ドラッケンミラー
2019年12月20日

スタンリー・ドラッケンミラー氏が、足元の経済・市場見通しと投資戦略を語っている。


どこでも実質金利がマイナスで、多くのところで名目金利もマイナスだ。
環境と比較して前例のない金融刺激策の下では、中期的に市場リスクや経済について建設的な考えを持たざるを得ない。

ドラッケンミラー氏がBloombergで、先行き難しい市場環境になることを心配した。
同氏は中期的に世界経済が堅調に推移すると予想している。
一方、金融政策は多くの国で緩和的なままだ。
そこに、世界中で財政刺激策が求められている。
経済環境と金融・財政政策にミスマッチがあるというのがドラッケンミラー氏の心配なのだ。

中期的に堅調な経済・市場環境が続くとしても、ドラッケンミラー氏はさらにリスク・テイクするつもりはない。
Forbes世界長者番付で413位、46億ドル(約5,000億円)の個人資産を運用する富豪は「もう十分に保有している」と話す。
同氏の心配事は出遅れることではない。

私が信じているのは、景気拡大とはいつも引き締め的金融政策または信用問題で終わるということだ。
今やっているのは、将来から先食いすることだ。
おそらく2007年頃と同じように悪い終わり方をする。

こう心配しながらも、ドラッケンミラー氏は飄々としている。
終わりが来るのがまだ何年か先かもしれないからだ。
「66歳だから、その時にはもう死んでるかもしれない」と話し、不必要にうろたえたりはしない。
当面堅調が予想される経済に合わせ、淡々と投資を行っている。

惜しげもなく明かした戦略は次のとおり。
マクロ・ベットばかりだから(引退した同氏が再びポンド危機のようなことを目論んでいるのでないかぎり)ポジション・トークの可能性は低い。

  • 株は買い
  • いくつかコモディティを買い
  • フィクスト・インカムを売り
  • コモディティ通貨を買い
  • 円を売り

ただし、

「今のところ、穏やかな経済・市場見通しに基づいて投資している。
でも、私は気が変わりやすいから、これは今日のところの話だ。
数週間続くといいんだけどね。」

と断りを入れている。

コモディティとコモディティ通貨の買いが目立つ。
コモディティ通貨の中身はカナダ・ドル、豪ドル、少々のNZドルとメキシコ・ペソ等であるようだ。
ドラッケンミラー氏は、仮にまだ投資家から資金を預かっていたなら、もっと増やしているはずだという。
コモディティそのものでは銅を買い、エネルギーは保有していないという。
エネルギーは需要が伸び悩むと見ている。
銅については、EV向け需要が増えると見る一方、混乱が続くチリでの供給問題に触れている。

先ほど特に同時的な財政刺激・金融緩和、貿易の懸念後退について述べた通り、基本的に私はIMFが思うより世界経済が良好だと考えている。
銅は他のものよりもう少し上がる可能性があると見ている。

(聞き取りの誤りを訂正しました。)


-投資
-, , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。