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グッゲンハイム スコット・マイナード 株はFRBの関数、上がる:スコット・マイナード
2020年7月17日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、米国株市場のさらなる上昇を予想せざるをえないと話している。


益回りと社債利回りの比較で見た相対価格を調べたところ、これら銘柄(主要5銘柄)の株価は多く債券利回りの変化によって動かされてきた。
現在、幅広くこれが当てはまるが、バリューや他セクターが出遅れる中で、これら5銘柄が(市場の)上昇に大きく寄与している。
つまり、FRBの政策の関数になっている。

マイナード氏がBloombergで、現状の米国株市場の変動要因について解説している。
同氏は米市場の「バリュエーションの約30%」が5つの主要銘柄によって占められているとし、それらグロース株が債券利回りの影響を大きく受けていると指摘した。
これら5銘柄が市場を牽引しており、債券利回りはFRBによって操作されているのだから、株式市場はFRBによって操作される「関数」ということになる。

市場関係者・メディアの中には現状の市場環境を極めて感覚的に流動性相場と呼ぶ人が多いが、量だけでなく金利がやはり大きく効いているのだろう。
この点は先日のビル・グロス氏の指摘した実質金利との関係と相通じるところがある。

短期的にはFRBが企業債務の金利を低下させるのをやめる見込みはなく、株式はさらに上昇すると予想すべきなのだろう。

マイナード氏が、株式について強気予想を述べた。
株式市場がFRBの政策の関数であり、FRBが当面緩和を続ける可能性が高いのだから、株高は避けがたい結論なのだ。
今でこそ一貫性のある主張だが、同氏の考えはこれまで揺れ動いてきた。
3月23日の底から急激に回復を遂げる最中の4月、同氏はS&P 500が1,500まで下げうるとの弱気予想をしていた。
そうかと思えば、5月終わりにはバブルの到来を予想している。
6月下旬になると、再びS&P 500で1,600という弱気予想に戻っている。
当時の話だと、もうすでに底に向かっているはずだが、これは空振りに終わりそうだ。
結果、今回はバブルの方に舵を切っている。

マイナード氏がわかりやすい、極端とも思える予想を行うのはいつものことだ。
4月初めに原油先物価格がマイナスになるとの予想を行い、見事的中させたのは記憶に新しい。
株価予想については二転三転の印象があるが、これにも理由がある。
マイナード氏は、2019年初めにはすでに明確に景気・市場サイクル終期のステップを意識していたのだ。
サイクル終期では、株価が高値をつけるタイミングを予想するのが難しい。
今回はさらに難しい理由が2つあった。
1つはマイナード氏が言い続けてきたドットコム・バブル前との類似であり、山谷が大きいことが予想をいっそう難しくする。
もう1つがコロナ・ショックである。

1998年、アラン・グリーンスパンFRB議長(当時)の言った『根拠なき熱狂』の時代を思い出すなら、上昇はまだ2年続いた。
バブルの本質とは長く続き、どう終わるのか予想しがたいもの。
最終的にはおそらく株式市場で儲かるだろうが、リスク調整後リターンで言えばハイイールドや社債の方が良いだろう。

バブルまたはバブル的な上昇がまだ継続する可能性があるとしたものの、株式より社債・ハイイールドの方が割がいいという。
スマートな我田引水だ。

FRBのアドバイザリー委員会のメンバーでもあるマイナード氏は、FRB内のバブルに対する意識について話している。
FRBには現状がバブルかどうかの明確な考えはないだろうという。
つまり、この点でのFRBの危機感は高くない。

政府・議会については財政の崖が心配されるという。
政権も上院もさらなる財政政策には積極的でないと見るからだ。
これが毎年のアノマリーとともに、株式市場の大きなリスクになりうるという。

何も(大きな追加策が)講じられないリスクが大きい。・・・
だから、リスク資産が弱い季節なのにリスクは高い。
今から10月の間に厳しい反転が起こる可能性はおそらく有意にあるだろう。


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