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アスワス・ダモダラン 株は経済成長の中でも下落しうる:アスワス・ダモダラン
2021年6月29日

アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、今後の世界市場での注目テーマ、インド市場の見方について語っている。


ダモダラン教授が印moneycontrolで、投資にかかわる今後の注目テーマを3つ挙げている。

  • 自動車: EV化等のもたらす変化。
  • 商業用不動産: 店舗・オフィスの需要は戻るか。
  • 旅行: レジャー、ビジネスの需要は戻るか。

いずれも過去、パンデミック前から大きな変化が起こりえ、しかも広く社会・経済に大きなインパクトとなりうる分野だ。

ダモダラン教授は、母国インドに対する見方を尋ねられている。

インドはいつも莫大な潜在力を有してきた。
しかし、その潜在力が3歩進んで2歩下がるようなことを繰り返してきた。
インドには系統だった進歩が必要だ。

ダモダラン教授はインドを楽観しており、長い間「成長ストーリーの地」と考えてきたという。
それでも、現実は一本調子に前進してきたわけではないとし、やや慎重なスタンスを示そうとした。

インドは投資熱の高い国だ。
キャスターは、インドに前向きなコメントを期待していたようだ。
デジタル・トランスフォーメーションなど、インドに追い風となりうる材料を並べ、ダモダラン教授から前向きなコメントを引き出そうとしたが、《学長》が説を曲げるはずもなかった。

「みんなこの10年間の豊漁を忘れているかのようだ。
10年前と比べれば、今日のインド市場は史上最大の強気相場の1つに入る上昇を遂げた。
さらに強気相場が続くと主張するなら、追加の材料が必要だ。
(よく上げられる強気)材料はすでに過去10年で言われてきている。」

この指摘は、今のインドに限った話ではなかろう。
買いを煽ろうとする人たちは、同じ材料を何度も何度も用いて、さらなる上昇を信じ込ませようとする。
それを知らない素人や新米は往々にしてババを引かされてしまう。
大切なのは、市場が理不尽で愚かであることを理解した上で、どの材料とどの動きが対応したものか、一応理解しておくことだ。

ダモダラン教授は、インドに対するみんなの期待がすでに高いところにあると指摘する。
こうした状況では、たとえ現実が良好でも、ネガティブなサプライズが起こりやすいという。

株式は悪いニュースの中でも上昇しうるし、経済成長の中でも下落しうる。
期待があまりにも高いところにある。


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