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株は妥当でない理由で上げ続ける:マーク・ファーバー
2020年7月29日

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、珍しく株価上昇が継続する可能性を述べ、投資家が用心すべき最大のリスクを警告している。


FRBが債務をマネタイズし、ジャンク債も買ったために、株式市場は力強くリバウンドした。
私は、貨幣増発により、株式市場は上昇を続ける可能性があると考えている。
言い換えると、妥当ではない理由で上げ続けるということだ。

終末博士がThe Income Generation Showで、珍しく株が上昇する可能性を認めている。
理由は明解だ。
経済が改善するからでなく、流動性が供給されているからだ。
ファーバー氏は、もはや株式市場を決めるものは実体経済とは言い難いと話す。

FRBが2008年12月にQE1を始めた時、私はこれが《QE永遠》になると考えた。
貨幣増発を始めてしまうと、それを止めるのはとても難しい。
・・・
直観と反するが、共和党の大統領の下で『ベーシック・インカム』が導入された。
ベーシック・インカムは継続するだろう。

債務のマネタイゼーションが1ミリもいけないといえば、あまりにも硬直的に響く。
しかし、柔軟に考えて1ミリ進めば、それが1センチ、1メートル、1キロ・・・とエスカレートしていくのが人間の社会というものかもしれない。

ファーバー氏は、現在米国で行われている財政支出による救済策をベーシック・インカムと呼んでいる。
これは少々適切でない喩えのように響くが、趣旨はわからなくもない。
同氏は、多くの学者が債務は問題ないと主張している点を問題視する。
ゼロ金利のうちはそうかもしれないが、金利が上昇すれば大問題になるという。
一方、金利は中央銀行が抑え込めばいいという意見もあろう。
しかし、インフレは抑え込めまい。
仮に、金利もインフレも戻らない経済ならば、それは成長を失った経済になりかねない。

「1つ私が信じているのは、大昔から言ってきたが、FRBは20%の資産価格下落を許容しないだろうということ。
・・・
追加の(財政)刺激策が不可避だ。
7月31日で給付をやめれば、経済全体が崩壊する。」

財政政策の見通しには、もちろん11月の選挙という要因が大きい。

ファーバー氏は、3月23日以降のリバウンドを救済策・刺激策の結果だと考えている。
FRBプットも含め、そうした政策が長く続くと考えている。

同番組が対象とする55歳超の視聴者へのメッセージを求められ、いつもの終末博士らしい警告を端的に述べている。

最大の危険は現在の拡張的金融・財政政策がハイパーインフレと紙幣の価値の完全な内爆をもたらすことだ。


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