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株は下げ、金は上昇:デニス・ガートマン
2020年7月1日

コモディティ王デニス・ガートマン氏が、米国株市場の変調を指摘し、インフレとコモディティについてコメントしている。



「約3週間前にピークを打ったダウ平均を見ても、約3週間前にピークを打ったS&P 500を見ても、約2週間前にピークを打ったNASDAQを見ても、約3週間前にピークを打ったRussellを見ても、DAX、日経平均でも同じだ。・・・
世界中の株式市場で何かが起こっている。」

ガートマン氏がBloombergで、株式市場の変調を指摘した。
同氏は要因としてFRBのバランスシート、コロナウィルスの状況、個人投資家の動向、大統領・上院選挙の動向を挙げている。

おそらく、FRBのバランスシートが過去2週間で縮小した事実なのだろう。
FRBのバランスシートは、上昇へのモメンタムを与える要因の1つだったが、それがなくなった。
これは少し問題で、株価は下がると思う。

ガートマン氏は、米市場を下落方向と予想している。
また、インフレ/デフレについて尋ねられると、インフレ懸念を口にしている。

世界中のほとんどの中央銀行がかつてなく拡張的な政策を採っている。・・・
現在、ポピュリストが台頭し、反グローバル化政策が採られている。
今後数年のうちにインフレが上がり始めるのではと恐れている。

イノベーションとグローバル化が進んだ1990年代以降、世界的にインフレは沈静化している。
しかし、国々が保護主義的政策を採れば、イノベーションにもグローバル化にも妨げになりかねない。
結果、インフレを抑止していたタガが外れるかもしれない。
こうした連想がインフレへの心配を強める。
1990年代より前、特に1970年代を知っている世代からすれば、インフレを良いものだとは到底思えないのだろう。

ガートマン氏は、金と穀物の市場に注目すべきと説く。
金はすでに上昇し、穀物は豊作にもかかわらず底を打ちつつある。
これがインフレの足音かもしれない。
ガートマン氏は、金についてすでに1,800ドルが照準に入っており、さらに上がるかもしれないと予想する。
以前は、弱くなりそうな通貨建て、ユーロ建て・円建てでの金投資を奨めていた同氏だが、今ではドル建てでの投資を奨めている。

私は2年半ほどユーロ建てや円建てでの金投資に極めて強気で、すばらしいトレード結果を出した。
しかし、今は、FRBの拡張的政策、大統領・上院が民主党に変わりそうなことを恐れている。
そうなればドルに悪影響が及ぶだろう。

市場で注目されている銀について尋ねられると、ガートマン氏は淡々とファクトを述べている。
金と銀の歴史的相対価格との比較で、現在は金が極めて高く、銀が極めて安い。
その上で、自身の投資スタンスを語っている。

銀はあまりにもボラティリティが高すぎる。
私は銀を売買するには年をとりすぎた。・・・
他の人に任せるよ。


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