海外経済 投資

株とインフレの間には相関はない:マーク・モビアス
2021年5月24日

いつも明るい、新興国市場投資の大ベテラン マーク・モビアス氏が、マネーサプライの急拡大を理由にリスク資産の上昇を予想している。


皮肉なことに、私はインフレの数字を信じておらず、それを頼るべきでないと考えている。
しかし、私たちはマネーサプライを注視すべきだ、おそらく20%以上拡大しているはずだ。
それを見るべきだ。

モビアス氏がFOX Businessで、インフレを心配していない理由を尋ねられて答えた。
どうやら同氏にとっての「インフレ」とは物価上昇率のことらしい。
モビアス氏は、調査・集計・公表されている物価上昇率について不信感のようなものがあるらしい。
一方、「インフレ」の原義である貨幣膨張については重視していると話した。

マネーサプライがこんなペースで増加すると、物価は上昇する。
しかし、主に政府からの給付の要因から企業収益も上昇していることにも注目すべきだ。
みんな物価上昇でも耐えられている。

物価は上昇しているが、まだ問題にはなっていない。
上昇しているのは物価だけではない。
その一因としてコモディティ価格も上昇している。
モビアス氏は、コモディティ価格が急速に上がりすぎたと見て、調整が入る可能性に言及した。
それでも、もう少し長いホライズンでは上昇を予想している。

「コモディティは上がりすぎたのだろうが、コモディティ価格は強い状況が続くだろう。
単に、マネーサプライがこんな信じられないペースで増加しているからだ。」

モビアス氏の見方は単純だ。
マネーサプライが根本にあって、それが物価、コモディティ価格、株価に影響を及ぼすというロジックだ。
同氏によれば、世界はすでにパンデミックが過去のものになりつつあると考えており、せっせと株式をはじめ投資を始めているという。

覚えておくべき重要なことは、株式市場とインフレの間には何の相関もないということだ。
みんなが何でインフレのことを話し続けているのかわからない。・・・
マネーサプライがこんなペースで増えているから、もちろん株式市場も上昇している。
先行きの物価上昇に対して身を守らなければいけないからだ。

趨勢的な成長に投資し続けてきた投資家からすれば、物価変動さえノイズにすぎないのだろう。
そういいつつも、物価上昇に備えて株が買われているとの解釈だから、少々奇妙だ。

得意の新興国市場に関し、最近推奨しているインドについて尋ねられると、モビアス氏は引き続き強気スタンスをアピールしている。

今後10年で見れば、インドが経済発展ほかで中国を追い抜く可能性は大きい。
でも、台湾、韓国、ベトナムも忘れるべきでない。
これら国々は、特にテクノロジーの分野で、うまくいっており、すばらしい仕事をするだろう。

台湾については中国からの脅威をリスク要因に挙げている。
モビアス氏の最近の注目セクターはソフトウェア、医療、インフラである。


-海外経済, 投資
-, ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。