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ブラックロック 来年も株式はプラス、債券はマイナス:ブラックロック
2021年12月15日

ブラックロック・インベストメント・インスティテュートは、来年も株式がプラス、債券がマイナスのリターンになると予想しているが、その実はかなり慎重になっているようだ。


過去半世紀のどの年とも異なる新たな市場レジームに入りつつある。
(2022年も)株式がプラス・リターン、債券が下がる年を予想している。
しかし、2022年に起こりうる幅広い潜在的結果を考えると、リスクテイクを巻き戻してきた。

ブラックロックが2022年世界見通しで、来年も株式が上昇すると予想している。
ちなみに、株高・債券安が2年続くのはデータのある1977年以降初めてだという。

新たなレジームに寄与するのはやはり各国中央銀行だ。
インフレが上昇しているのに中央銀行は(過去より)寛容であり、金融引き締めのペースが緩くなる。
かつてのような予防的な対処はもちろん、眼前にインフレが起こってもギリギリまで辛抱を続けている。
ブラックロックは「私たちはインフレとともに生きている」と書いている。
結果、実質ベースの債券利回りは低く留め置かれ、それが株価を下支えする構図が続く。

株高を予想しながら、ブラックロックはなぜリスクテイクに慎重なのか。
同社はいくつかありうる落とし穴を想定している。
(括弧内はFPが予想する影響。)

  • 中央銀行がかつてのやり方に戻り、引き締めを積極化する。
    (この場合、以前の通例どおり、弱気相場と景気後退がやってくるかもしれない。)
  • インフレ期待のアンカーが外れ、さらに強い金融引き締めが必要になり、スタグフレーションに直面する。
    (市場への影響は甚大になるだろう。)
  • 経済成長が予想より弱くなる。
    (この場合、インフレは落ち着き金融引き締めの脅威は弱まるが、低成長はあまり喜べることではないだろう。

リスク資産が有利であると考えながらも、落とし穴も多く存在すると認識しているのだ。

ブラックロックの資産クラスに関する主要なコメントは次のとおり:

  • 株式: インフレと低金利から選好。特に先進国株式。
    低金利・高成長、バリュエーションが妥当、気候温暖化対策の影響が比較的小さい。
  • 物価連動債: インフレにより名目債より有利。
  • プライベート市場: 多様性と高リターンの可能性あり。
  • 新興国市場現地通貨建て債務: 世界的低金利の中で妙味。

全体としての投資スタンスを次のように表現している:

リスク資産の置かれた状況は短期のホライズンでは良好だが、1年前と比べると少し良好でなくなったと考えている。
私たちは短期的なリスクテイクのスタンスを減らし、まだ株式を選好しているが、よりバランスの取れたものとしている。


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