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来年の企業収益は増税次第で2-7%上昇に:ゴールドマン・サックス

ゴールドマン・サックスのデービッド・コスティン氏が、足元の企業決算の状況を紹介し、来年の企業収益の伸びを予想している。


すばらしい決算発表シーズンになっている。
今朝のGDPの数字は少し弱く、みなさん他のコメンテーターの注目を集めたが、本当に投資家が注目しているのは、四半期売上が予想より2%よかったこと、利益が予想より8%よかったことだ。
これが示すのは、利益率が改善し、今シーズンに入る頃の予想よりも拡大したことだ。

コスティン氏がBloombergで、現在進行中の米企業の四半期決算発表が総じて明るいものになっていると強調した。
すでに、発表シーズンの半分が過ぎたが、総じて業績好調だという。
高インフレにともなうコスト高についても、多くの企業が無難に対応し、逆に利ザヤを拡大している。
売価の引上げだけでなく、技術を用いた生産性上昇が利ザヤを下支えしているらしい。

「私たちの2022年の予想では、法人税の増税が行われると仮定している。
米連邦税率が上昇すると仮定している。」

コスティン氏は、今後の米国債市場を予想する上での仮定について話した。
今のところは、法人増税が行われるとの前提を置いているという。

バイデン大統領は28日、当初3.5兆ドルを予定していた大型財政政策の規模を半分の1.75兆ドルに縮小し公表した。
(政権はこれとは別にインフラ法案も予定している。)
規模の縮小にともない、必要とされる増税についても当初より縮小されるものと見られる。
大型財政政策については民主党内にも慎重な見方があり、議会通過はそう容易ではない。
投資家としては、事の善悪は別として、法人増税が頓挫すれば傷を負わずにすむ構図となっている。

コスティン氏は、こうしたシナリオが米国株にとってのアップサイドになりうると指摘している。
来年の企業収益は増税次第で2-7%の上昇を予想し、政治への注視を続けたいという。

今のところ結果はさほど酷くない、私たちの仮定ほど法人税率引上げは大きくならないようだ。
もしもそうなるなら、今の予想より少し利益予想は上昇する。
今のところ、今年から来年で2%の利益成長を見込んでいるが、もしも税制改革が何もなければ7%になる。

コスティン氏は昨夏、米国株市場の今後10年のトータル・リターンは年率6%程度を考えるべきと言っていた。
今後、金利上昇サイクルを予想するなら、PER拡大は予想しにくい。
来年のベース・ケースの2%利益成長では、6%にも大きく届かないと連想される。
逆に増税が終われば、6%ペースということになるのかもしれない。


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