グッゲンハイム

 

最後のひと上げの終わりが近い:グッゲンハイム

Guggenheim Partnersが第2四半期のフィクスト・インカム見通しを公表した。
従前の見方を踏襲した内容になっているが、中身をおさらいしておこう。


昨年、私はリスク資産の調整が迫っていると警告した。
その調整は第4四半期に終わり、次に『小春日和』の季節が訪れ、景気後退の冬に入る前の2019年初めにリスク資産が回復するというものだった。

スコット・マイナード氏が「見通し」の中で書いている。
確かに同氏は昨年、今回の景気・市場サイクルが終期にあると繰り返し警告していた。
そして、サイクル終期につきものの《最後のひと上げ》を「小春日和」(Indian summer)と表現したのである。
景気サイクル終期、金融引き締めが起こると、景気・市場のモメンタムに変化が起こる。
これに対応して中央銀行が引き締めの手を緩めると、そこで市場が最後の上げを演じるのである。
それが昨年末から今年第1四半期に起こっている可能性がある。

「FRBの政策は短期的な出来事の軌跡を変えたかもしれない。
しかし、投資家は市場の強い時期をポートフォリオのリスク軽減に活用すべきだ。
12月の売られは市場の底ではなく、以前言ったように、小春日和の終わりがまもなくやってくる。」

グッゲンハイムは年初、その後に起こる10の出来事を予想している。
最後のひと上げが終わると、ついに弱気相場と景気後退が始まる。
だから、それが始まる前、市場がまだ強いうちに売るべきものを売っておけと奨めているのだ。
「見通し」では、(クレジット市場においても)欲をかいてはいけないと釘を刺している。


FRBの停止が(景気)拡大を延長してくれるとしても、サイクルの現時点で信用リスクを増やすのは、ローラー車の前の1セント硬貨を拾いにいくようなものだ。

リスク/リターンのバランスから見て、今はリスク・テイクを増やすべきでないと見ているのだ。
日本の投資の格言で言うなら《頭と尻尾はくれてやれ》ということだろう。

「多くのサイクル終期を示すシグナルが、クレジット保有のリスク/リターンが不利になっていると示唆している。
次の景気後退に向け、それを通して、リスク資産は厳しい弱気相場に苦しむことになると予想する。
よって、私たちのマルチ・アセット戦略は引き続き通常より高い流動性バッファーを維持するものとする。
この戦略により、より有利な時期に割安なクレジットを買い入れることができるはずだ。」

バリュー投資家は次の底近くでお値打ちな資産を拾おうと手元現金を増やしているのである。
同社の景気後退入り時期の予想は従前どおり「早ければ2020年前半」というもの。
仮にこれが悲観的すぎることになれば、フィクスト・インカムも株もさらに過剰を大きくしてしまい、ダウンサイド・リスクが大きくなると指摘している。
不確実性の中でもバリュエーションが高いなら、慎重なスタンスをとるべきと促している。

マイナード氏は今後の投資のテーマについて書いている。

次の経済停滞のタイミングにかかわらず、将来避けることのできないボラティリティに対して投資家に十分に報いるように資産は値付けされていない。
長期投資家は、景気拡大終期の最大の目標が資産保全(capital preservation)になることに留意すべきだ。


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