海外経済 投資

最後のひと上げが大きくなる可能性:ジム・ロジャーズ
2020年3月2日

ジム・ロジャーズ氏が、現在進行中の下げ局面で買いを奨め、具体的な投資対象を挙げている。


おそらく買うべき時だろう。

ややあいまいながらもロジャーズ氏はKitco NEWSで、買いが正しい戦略だと述べた。
ロジャーズ氏からすると、新型コロナウィルスに対する市場や社会の反応は過剰に映るようだ。

「米国では今年12,000-13,000人の人がインフルエンザで死んでいる。
でも、インフルエンザのためにパニックにはなっていない。
コロナウィルスでは2,000-3,000人の死者が出ているが、アジアに住んでいると店は空、レストランも空だ。
みんなパニックになっている。」

ロジャーズ氏は、あまりコロナウィルス自体に脅威を感じていないようだ。
むしろ、今回の急落は起こるべくして起こったと考えている。

「買われすぎになり、今売られている。
もちろん、売られた時にはメディアは理由を見つけようとする。
いつも理由がないといけない。
『買われすぎだったんだ』ではすまない。
だから、理由がついたんだ。」

ウィルスの問題は昨年から始まっていた。
深刻化したのは事実だが、何か月も存在した状況を取り上げて急落の下げとするのにはやや違和感もある。
高くなりすぎていたから下げたとの理由も十分に説得力のあるものだろう。
ロジャーズ氏は「市場とはいつも変動する」ものであり、「上げが急」なら「過酷な変動」が起こりうると、今回の下げを淡々と分析する。

ロジャーズ氏は一方で、パニックが経済を害する可能性についても認めている。
パニックが景気後退を引き起こしてしまう可能性に言及した。

「景気後退なく10年というのは米史上最長であり、いつ来てもおかしくない。
・・・
ウィルスが終わっても、しばらく影響が続けば、景気後退入りの可能性がある。」

こうしたダウンサイドを認めながら、なぜロジャーズ氏は買いを推奨するのか。
どうやら同氏にとっては、今回の混乱も《最後のひと上げ》を増幅するイベントとして見えているらしい。

アジアほかでは、政府がパニックに陥り、利下げ・量的緩和・財政出動をしている。
米国もおそらく同様のことをやるだろう。
・・・
それが、最後の大きな噴き上がり、噴き上がり上昇相場を生むかもしれない。

金投資について尋ねられると、じっくり待つスタンスに変化はない。
ロジャーズ氏は、まだこの先、金が上昇する局面があると予想している。
その理由は、リーマン危機後等に金が大きく売られたことにある。

「弱気相場では通常みんな売らなけばならず、金も含めて目に入るものはすべて売るものだ。
その時こそ金を買うべきときだ。」

足元の投資戦略については、従来通り、下げているものを買いたいとしている。
たとえば、コロナウィルスの影響を強く受けるセクターだ。

たぶんアジアの航空会社を買うと思う。
完全にやられているから。
やられているもの、航空会社、旅行会社、ホテル・チェーン、空港などだ。


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