最後には紙幣ははるかに価値を失う:マーク・ファーバー

著名投資家マーク・ファーバー氏が、資産インフレと格差問題について語っている。
解決策はあるにはあるが、そうした選択はなされないだろうという。


私たちは資産インフレを経験してきた。
過去200年ほどにわたり経済活動で起こった変化とは、現在の経済が資産価格によって動かされていることだ。
もはや経済が資産価格を動かすのではない。
これはとても危険な状況だ。
経済を維持するのに、資産価格を上げ続けなければならないからだ。

ファーバー氏がThe Hartman Media Companyのインタビューで語った。
資産効果頼みの経済刺激策は格差問題・社会の緊張を引き起こし、反動で資本主義への疑いを招いたという。

「資産インフレの時代には、働くことなくとても金持ちになる人たちがいるんだ。」

一方で、こうした資産インフレの基調に変化が起こらないとも限らないとファーバー氏は話す。
この半年で大きく低下した米長期金利を挙げ、デフレ的な要因が依然として残っていると説明した。


「私が強調し続けたいのは、世界的な資産デフレが起こりうるということだ。
不動産が下がり、コモディティが下がり、株式が下がる。
このシナリオでは、米国債のみが上がりうることになる。
しかし、ドルはたぶん下がるだろう。」

次の資産価格下落局面では、多くの人が退避先として米国債が買われると予想している。
そして、同時に米ドルが買われると予想しているだろう。
しかし、ファーバー氏は、米ドルが下がると予想し続けている。
一歩先にドルの凋落に賭けているようだ。

ファーバー氏は15年のホライズンでの見通しを語る上での注目点を挙げる。
 ・米年金の積立不足
 ・世界の政府債務
 ・経済の資産依存
その上で、中央銀行に残された手段は、効果の低減していく通貨発行しかないという。

最後には、紙幣ははるかに価値を失うだろう。

ファーバー氏は痛烈に皮肉る。
スポーツにはルールがあるのに、マネーのルールは金持ちによって曲げられてしまっているという。
結果、格差は増すばかりだ。
ファーバー氏はこうした状況を打破するのに最も有効なのは大幅な資産デフレを引き起こすことだという。
資産デフレは金持ちを直撃するからだ。
しかし、実体経済が資産市場に依存する現在では、副作用が大きすぎるだろうと話している。


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