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最大の危険は暗号資産:マーク・モビアス

マーク・モビアス氏は、世界の経済・市場について強気の見方を示す一方、最大のリスクとして暗号資産に端を発しうる市場心理の悪化を挙げている。


大きな絵、私が今一番重要と考えるのは、米政府の大規模な政策による支出だ。
これは結果的に、中国・インドなどの新興国からの米国の輸入につながる。
これは、世界中の経済、特に新興国市場経済を大きく促進する。

モビアス氏がCNBCで、世界の経済・市場が当面活況を続けると予想した。
そもそも市場は昨年3月までの「大きく短い弱気相場」からの回復過程にあるという。
その上に、異例に大規模な米財政政策の波及効果が加わることになる。
モビアス氏は、現在の注目分野を2点挙げている:

  • テクノロジー: 半導体、ソフトウェア、ハードウェア。地域は台湾、韓国、中国。
  • 医療: コロナに限らず医療試験の分野。

現在の唯一の危険は、暗号資産の問題だろう。
多くの人が巻き込まれ、大金を失いうる。
それが、世界経済の楽観と全体的雰囲気に水を差す可能性がある。

モビアス氏が、今は下火となったリスク・シナリオを持ち出した。
市場における投機の象徴がぽしゃって、それが市場心理を冷やすというものだ。

かつてモビアス氏は、ビットコインをポンジ・スキームの類と批判していた。
ところが2019年、やや軟化した発言をして、メディアを驚かせた。
ただし、この時も、同氏自身は投資の意思がないと強調していた。

モビアス氏は今回、暗号資産が過去良好なリターンを上げてきたことを認め、自身も弱気に見ているわけではないと話している。
(ただし、自身は投資していないと述べている。)
それでも、暗号資産が問題の起点になりうると言う。
モビアス氏はどうやら、暗号資産で上がったはずの利益の中に実現しえない利益が少なからず含まれていると感じているようだ。

この暗号資産ブームにはすでにほころびも見えている。
新聞を見れば、毎日ビットコイン詐欺などで損をした人の記事が出ている。
これがビットコインなど暗号資産の価格下落につながる可能性がある。
暗号資産のいわゆる『利益』によって金持ちになったと感じている人の数を考えると、市場に参加し続けようという意思に水を差すことになろう。


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