投資

暗号資産に投資できるようするが・・・:ジェフリー・ガンドラック
2021年4月14日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、暗号資産の投資に取り組むと公表したが、その取り組みはかなり慎重なものになりそうだ。


私たちは暗号資産を資産クラスとして少なくとも組み入れることができるようにすることを決定した。
株式、債券、コモディティ、通貨とあるのだから、そこに加えようということだ。

ガンドラック氏がVirtu-Mindshareのインタビューで、運用ファンドに暗号資産を組み入れることができるようにすると公表した。
多くの著名投資家・運用会社が暗号資産に前向きな姿勢に転じる中、ガンドラック氏やダブルラインもそれに続いた形だ。
ただし、同氏の口ぶりはなぜか抑制的だ。
それには、市場全体の方向性についての見方も関係しているようだ。

私は2020年のビットコイン相場にとても強気だった。・・・
現時点では、暗号資産のベンチマークとしてのビットコインを、アニマル・スピリットに入った亀裂の兆候と見ている。

ガンドラック氏はこれまで暗号資産に対して特段否定的でもなく特段肯定的でもないスタンスを続けてきた。
早い段階からビットコインを市場の投機的心理の指標になりうると話していた。
2019年初めには、ビットコインが楽々25%上昇すると予想した。
2020年初め、4,000-5,000ドルの頃、年内に15,000ドルを超えると予想した。
いずれも的中したが、自身・自社で売買することはなかった。
それが方針だったからだ。
ガンドラック氏は昨年の急騰を冷静に回顧する。

「皮肉だったのは、私が何も行動しなくて、数か月バカみたいに見えたことだ。・・・
明らかに、新たなモメンタム相場が始まったんだ。
そのきっかけを作った1つは、ビッグ・ネームの参入だ。」

ガンドラック氏は「ビッグ・ネーム」の1人としてポール・チューダージョーンズ氏を挙げている。

もしもガンドラック氏が今回の方針変更を2019年から2020年初に行っていたら、すでに相当の成果を上げていたのだろう。
しかし、同氏が現実の投資対象としてビットコインに前向きになったのは2020年も末になってからのようだ。
「すごい投機対象」、「すばらしい投機対象」として、ポートフォリオへの限定的な組み入れを奨めている。
しかし、時すでに遅し。
2020年12月半ばには、ビットコインがピークアウトしたと予想した。
投機対象としては有望だが、旬を逃してしまったのだ。

ガンドラック氏は、以前からビットコインを市場の投機的心理を象徴するものと見ていた。
「アニマル・スピリットに入った亀裂」とは、市場の投機的心理にひびが入っているとの指摘だ。
もしも、ひびが広がり砕け散るなら、上がったものほど大きく下げるのだろう。

ビットコインが下落を始めれば、おそらく2017年12月・2018年初めのようになり、2/3下げるかもしれない。
私はそれが起こりうると考えている。

ガンドラック氏は、仮に暴落が起こったとしても、ビットコインの終わりになると決まったわけではないという。
ビットコイン支持者の信仰は固く、しぶとく生き残る可能性があるからだ。
同氏は、暗号資産とよく並べられる金についてもコメントしている。

「金はまったく上がっておらず、昨年6-7月以降実際に下がっている。
もちろん、ビットコインの方は100%ポイントも上昇した。
最終的には、金は引き続きインフレ懸念に対する価値(保存)として役立つだろう。
しかし、ビットコインは短期的に、政府の大盤振る舞いの中で、小口投機家に与えられた手段として明らかに金を上回ってきた。」


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