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景気後退入りへ、でも光が訪れる:ジェレミー・シーゲル

《永遠のブル》ジェレミー・シーゲル教授が、残った気力を振り絞って強気コメントを力説している。


明らかに私たちは暗いトンネルの中にいる。
私はそのトンネルの終わりに光が訪れると考えている。
恐怖が支配しており、恐怖とはそれ自体に積み上がる心理的反応だ。

米市場が再び急落しサーキット・ブレーカーが発動された12日、シーゲル教授がCNBCで希望の光がいつか差し込むと語った。
教授は手掛かりを2つ挙げている。

  • 財政出動: 政府が財政出動に動き始めた。
    シーゲル教授は、給与税だけでなく3か月すべて個人所得税を減税する、借金返済を支援するなどの大胆な施策が必要と主張する。
  • 1%の死亡率: 高いものの他のパンデミックよりは低い。
    中国は収束に向かっている。
  • シーゲル教授は、企業のゴーイング・コンサーンを保証するような金融上の支援が必要と主張する。
    それがなされれば、「信頼感が戻り、経済が戻る時」まで企業が生き残り、操業を再開できるからだ。
    こうした措置を済ませば、本当に必要な医療の方に集中できるという。

    米市場はこれまで25%(高値から)下げた。
    40%下げるだろうか?
    私はまだ、基本的に貸出機関がすべて存続の脅威にさらされ、預金者が預金の心配をした金融危機ほどひどいものではないと感じている。

    シーゲル教授は先の金融危機を回顧し、違いを説明した。
    当時は銀行預金からMMFに至るまで不安視されるような金融システムへの懸念があった。
    また、その背景として、過剰な不動産開発があった。
    それが、大恐慌以来最悪となる株価50%下落となった。
    しかし、今はそのような状態ではないという。

    ウォートンの魔術師の語りは日に日に冗長、間投詞の多いものになっていく。
    強気を主張しようにも材料が煮詰まってきているのだろう。
    それでも、身振り手振りを最大限に使いながら、教授は力説する。

    だから、現実的に、この状態からはより速く回復できるはずだ。
    景気後退入りするだろうし、急激なものになるだろう。
    しかし、理論的に言って、金融機関は無傷で、機能している。
    質の悪い資本投資の過剰もない。

    「質の悪い資本投資の過剰」は本当にないのか。
    それが、今後の方向性の決め手になるのかもしれない。


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