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景気後退リスクは低減した:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ことジェレミー・シーゲル教授が、景況感の改善を指摘し、米大統領選が近づく中で楽観的な見通しを述べている。


「2020年は2019年よりタフな年になる。
悪い年というわけではない。
もしも中国と本当の貿易合意が実現するなら良い年になりうる。」

シーゲル教授がCNNで、来年2020年の投資環境を予想した。
最近、教授は貿易摩擦の話しかしない。
この日も、目下の最大のリスクは貿易摩擦の悪化だと話している。

「貿易摩擦が再発して、トランプが25%関税で脅しを再開したら、市場は大きく売られるだろう。
市場はそう予想していない。
それはバッド・ケース・シナリオで、私は実現するとは思っていないが、ありえない話ではない。」

逆に、署名による合意が実現すれば市場はさらに10%ほど上昇する可能性があると、シーゲル教授は従来の見方を継続した。
シーゲル教授の根拠は、見え見えの政治ショーだ。

問題は、トランプが10-11か月後に選挙を控え、株式市場が彼の最大の手柄で、株が下がるのを許容できない点だ。
そうなれば、再選の選挙が悲惨なものになる。
時間が進むにしたがい、国際市場で大きな関税がかけられる確率は減っていく。

大統領が自分の選挙のために、市場下落につながるような貿易交渉を控えるというものだ。
シーゲル教授の読みは正しいのだろう。
しかし、学のない者でも思っていることを、高名な学者が何度も繰り返すのは、なんとも寂しい話だ。

シーゲル教授は、貿易摩擦緩和の兆しのほかにも株式市場に追い風が吹いていると話す。

「景気後退リスクは10月と比べて大きく減った。
FRBが行動し、市場に流動性を供給して、レポ市場の混乱を沈静化した。
経済統計はブームではないが強くなっている。
2020年の景気後退確率は40-45%だったのが、今ではほとんどの人が20-25%と言っている。」

市場が落ち着きを取り戻し、景況感が改善している。
シーゲル教授は、今年の利益に対し20倍、来年に対し19倍のPERについて、歴史的に言えば高いと認めている。
しかし、低金利の世界が続くと思われる中、低金利を前提とすれば現水準は理不尽とは言えないとも話す。
とても割安とは言えず、高い市場と言わざるをえないが、高すぎる市場ではないという。

永遠のブルは今も楽観しているという。
最大のリスクは貿易摩擦の再燃だが、近時は改善方向にある。
他の政治イベントについて尋ねられると、淡々と答えている。

市場は(大統領)弾劾を完全に織り込んでいる。
・・・その動きは何も影響を与えない。


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