日本は朝鮮半島統一を阻止しようとする:ジム・ロジャーズ

ジム・ロジャーズ氏が日本株投資と朝鮮半島についてコメントしている。
日本株はともかく、朝鮮半島に関するコメントの的外れぶりが際立っている。


「持っていた日本株はすべて売り払った。
今話したことが理由の1つ。
加えて、安倍首相が間違った政策を進めていると考えるからだ。
私が買ってから大きく上がったから、売ったんだ。」

ロジャーズ氏がARIRANG TVで話した。
「今話したこと」とは、世界的に債務が積みあがっており、人生最大の危機が近づいていると予想していることだ。
あと2つは、アベノミクスを間違いと考えていること、そして、単に株価が上がったこと。
本音はどれだろう。
同氏は2018年の時点で日本株のポジションを解消していると話していた。

韓国メディアによるこのインタビューは、主に米朝協議と朝鮮半島の統一に関するものだった。
ロジャーズ氏は、そのテーマにおける日本について自らこうコメントした。

「日本は朝鮮半島が統一されてほしくないし、解放もされてほしくないんだ。
日本が開かれた朝鮮半島とは競争できないためだ。
日本は国内債務に苦しんでおり、人口も減少している。
日本は朝鮮半島が統合してほしくないんだ。
日本は低迷していく。
朝鮮半島は再び興隆する。
日本はなんとしても(半島統一を)阻止しようとするだろう。」

ピントのずれ方が陰謀論の域に達している。
朝鮮半島と日本を対立の構図でしか見ることのできない狭量な意見である。
これは日頃アメリカ人らしからぬ国際感覚でフェアに物事を語るロジャーズ氏とはずいぶんと異なるものだ。
なぜ、同氏の目はこのテーマに対してこうも曇っているのか。
理由は2つ考えられる。


  • 米朝協議の不調があまりにもショックだった。
    ロジャーズ氏の投資における選好には大きく2つある。
    嫌われているものとフロンティア。
    北朝鮮はこの両方に該当する期待の星だった。
    大韓航空株も買ったし、韓国リゾート会社の役員にもなった。
    相当以前から北朝鮮に期待を寄せていたロジャーズ氏が報われる時がやってきたように見えた。
    しかし、米朝協議は不調に終わり、怒りの矛先を向けるスケープ・ゴートが必要だった。
    それが、安易に妥協すべきでないと言い続けた日本だった。
  • 北朝鮮関係で日本人に個人的恨みがあった。
    ロジャーズ氏はかわいそうな事情で米国の北朝鮮制裁法違反により告発されたことがあった。
    この告発をしたのが日本人だった。
    いつもは《日本が大好き》とリップ・サービスを欠かさないロジャーズ氏だが、このテーマにおいては日本に対していい印象がないのかもしれない。

この話の教訓は何か。
これほど高名で見識のある人物でも、過去の経緯から起こる感情によって判断が歪んでしまうことがありうる。
そうなれば、おそらく投資の結果にも大きな影響を及ぼすことになるだろう。


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