ブラックロック

 

新興国市場株式がさらに買い得に:ブラックロック

資産運用の世界最大手BlackRockのラス・ケストリッチ氏が、新興国市場株式、とりわけアジア株を推奨している。
市場心理に何か変化があれば、真っ先に同資産クラスが上昇する可能性があるという。


「8月、私は新興国市場株式について、長く続く強気相場の中では珍しいことを言った: 買い得だ
このタイミングは正直言って早かった。」

ケストリッチ氏が自社のブログで反省の弁を述べている。
新興国市場株式は7月のピークからさらに15%下げる局面があったためだ。
しかし、同氏の強気は続いている。
貿易摩擦や金融環境の変化への懸念が強まる中、先進国市場は動揺を続けており、最近では新興国市場が先進国市場をアウトパフォームしていると指摘する。
これが今後も継続しうる要因をケストリッチ氏は3点挙げている。

さらに割安になった
7月の時点でPER 13.1倍と割安だったのが、これまでの下落で12倍とさらに割安になった。
先進国市場対比で30%も割安になっている。


ドル高が収まりレンジ相場に
新興国を苦しめてきたドル高が一服したように見える。
「2010年以降、新興国市場株式のリターン変化の約30%は、米ドル相場の月間変化率で説明できる。」

成長・インフレの鈍化が金利のピーク到達を示唆
ドル高の一因であった米金利上昇が少なくとも一時的には止まるかもしれない。
むしろ成長鈍化が心配されており、
・成長鈍化による実質金利低下
・利下げへの転換観測
を通して、米実質金利に低下圧力が加わるかもしれない。

上記3点は、以前より状況が改善したということだろう。
だから、先進国等に対する相対リターンが改善する可能性はある。
しかし、絶対リターンはどうか。
先進国市場が大きく下げてしまえば、相対リターンで優っていても、絶対リターンはやはりマイナスになってしまわないか。

「2018年についての1つの総括のしかたは、次々と広がる弱気相場の連続というものだ。
この傾向はまず新興国市場で鮮明になったが、すぐにコモディティ、欧州株、最近では米テクノロジー株へと広がった。」

ケストリッチ氏は、最初に陥ったのだから、最初に抜け出してもおかしくないと楽観している。

市場心理に何か変化があれば、新興国市場が跳ね上がる可能性がある。
もしそうなれば、その時にはアジアが一番チャンスだと考えている。


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