投資

新興国市場で年初来70%リターンの秘密:マーク・モビアス
2021年7月23日

新興国市場投資の大ベテラン マーク・モビアス氏が、絶好調の運用ファンドの投資先について話している。


今年は年初来で、ドル建て評価で70%上昇している。
とてもワクワクする状況だ。
もちろん私はファンドの大口投資家なので、とても幸せだ。

モビアス氏がKITCO NEWSのインタビューで、自社のファンドの年初来の成績について語っている。
嬉しさを隠すこともなく、笑いが止まらないといった様子だ。
投資家なら誰しも共感できるところではないか。
特に、そう簡単ではない新興国市場での勝利だけに、素直に祝福したくなる勝利だろう。

確かに、昨年から今年にかけて新興国市場は大きく上昇している。
しかし、それにしても年初来70%というのは指数をかなり上回っている。
何が勝因だったのか。

モビアス氏はインタビューで、国・地域別の投資先について話している。

「The Mobius Emerging Markets Fundのポートフォリオでいうと、インドがトップで、以下、台湾、韓国、中国、少額をトルコ、ブラジル等ラテンアメリカ、南アフリカ、さらに1件ケニアだ。」

モビアス氏のファンドは、自社サイトでFactsheetを開示している。
主要投資先などはそこでも知ることができる。
新興国市場のミクロに投資したくて、かつ、この草分けを信頼できるなら、同氏の銘柄選択は参考になろう。
モビアス氏はインタビューの中で国・地域別の投資先について触れている:

  • インド: 医療(診断)、建設用パイプ、ソフトウェア
  • 台湾: 半導体チップ設計ソフト、ハードウェア
  • 中国: 人工関節
  • トルコ: 通貨安の恩恵を受ける輸出企業
  • 南アフリカ: 薬局チェーン
  • ケニア: フィンテック(決済)
  • エジプト: 学校

キャスターは、新興国市場への投資に往々にして政情不安等の問題が付きまとう点について触れている。
モビアス氏は、南アでの投資先を例に、銘柄選択の重要性を説いている。

この会社はとても効率のよい会社で、利益率も高い。
困難な環境の中で生き残っている。
これは、ないだろうと思っていたところで往々にして隠れた宝石が見つけられる好例だ。

モビアス氏のアプローチは、一見してマクロ投資でないことがわかる。
多様な新興国市場において手間を厭わず銘柄選択に注力することが、70%の秘訣なのかもしれない。


-投資
-, ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。