海外経済 投資

数年で信じがたいことが起こる:ジェフリー・ガンドラック
2019年12月28日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏のプレゼン第2弾: ドル安予想と債務残高について語られている。


今年ドル高が続いた一因は、世界に存在する利回りへの飢餓状態だったと思う。

ガンドラック氏がプレゼンで、2019年のドル高を総括した。

今年FRBは忽然と「保険的利下げ」に踏み切った。
これは短期金利を低下させ、長期金利も利下げサイクルの間低下した。
それにもかかわらず、米ドルは高止まりしたままだった。
FF金利が75 bp低下したのに、ドル安にはならなかった。

ガンドラック氏は、今年起こった投資家の行動を解説する。

やむを得ず利回りの飢餓状態から抜け出すため、投資家は米資産を為替ヘッジなしで買うことを強いられた。
つまり、ドル・リスクを取っている。
これら資金が米ドルに流入し(為替)ヘッジされなかったにもかかわらず、ドルは今年ほとんど動かなかった。

米ドル以外のマネーが米資産に為替ヘッジなしで投資される時、ドルが買われることになる。
実際こうしたマネー・フローが大きかったとの報道は多かった。
ところが、ドルが買われてもドル高とはならなかった。
上がる要因だけでなく下がる要因があるということだろう。

ガンドラック氏は、従前からのドル安予想に自信を深める。

「私には、これがドルの次の大きな動きを下落と見る私の予想を裏付けているように思える。」

そして、ガンドラック氏のドル安予想は、米国に流入したマネーの行き先にも関連している。

米債務残高が爆発的に増加している。
・・・1940年代終盤に戻っている。
3つの典型的セクターに分類され・・・企業債務には本当にターボがかかっている。

ガンドラック氏が挙げた3つのセクターとは連邦債務、住宅ローン、企業債務だ。
連邦債務と企業債務はサブプライム危機前を大きく超え、住宅ローンも当時に迫っている。
中でも企業債務については、その質の低下が著しいと指摘している。

ガンドラック氏は以前から、ドル安がヘッジなしの米企業債務の急落をもたらしうると指摘している。

近年の経済の局面もあり、ガンドラック氏はしばしば市場の大きな転換点を予想する。
今の状況の延長線にはない将来を果敢に予想することがある。
今は想像できないようなことでも、決してありえないことではないのだろう。

興味深く面白いのは、ギリシャ10年債利回りが米10年債利回りより低いことだ。
とても信じがたい。
数年で起こる変化には本当に驚かされる。


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