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押し目買いはするな:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、コロナウィルスについて他のリスク・不確実性とは異なると注意を喚起している。


私が長い間考えてきたこと(様々なリスク・不確実性)は、市場心理がとても強く、多くの経済的不確実性も克服できるというものだった。
しかし、コロナウィルスは異なる。

エラリアン氏がCNBCで、コロナウィルスのリスクについて極めて慎重なコメントを述べている。
最近持ち上がった不確実性の根源、例えばサウジ石油施設攻撃やイラン司令官殺害とは異なり、コロナウィルスは中国の経済成長に「根本的なショック」を与えると指摘した。
中国経済が「麻痺」し、それが世界経済全体に浸透していくとの見通しを語り、投資についてアドバイスしている。

重要なのは、中央銀行の政策で対処できるものでないこと。
だから、もっと注意を払い、押し目買いの誘惑を払いのけるべきだ。

この10年あまり、米市場は基本的に強気相場を続け、調整があっても小幅で回数も少なかった。
調整の度に中央銀行が金融環境を緩和的に向かうよう誘導した。
今回も、中国は流動性供給を実施し、市場の混乱を回避しようとしている。
結果、過去10年あまりは押し目で買うことが毎回正解となってきた。

エラリアン氏は今回は違うという。

「一言で言うなら、加速する、突然ストックに起こるダイナミクスだ。
これは金融セクターではよく知られており、2008年に襲ったようなことだ。
経済面ではそれほどないことだが、中国の経済活動が突然停止していっている。」

コロナウィルスがもたらす変化は、中東の異変で原油供給が滞るのではないかというような憶測ではない。
金融市場で起こる価格の急激な変動でもない。
今起こっているのは、中国の実体経済で進みつつある操業停止だ。

エラリアン氏は、この影響が中国、アジア新興国、欧州、米国の順に時間差をもって波及するだろうと予想する。
そして、金融政策が事態を救ってくれるという考えには限界があると指摘した。

それには前提がある。
ショックが一時的で、封じ込めることが可能で、逆転可能という前提だ。
これら3つはコロナウィルスの場合は難しい。
だから、いつか中央銀行が、欧州のように反生産的とまではならなくとも、効力を失う時点がやってくるのが大きなリスクとなっている。


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