投資

投資詐欺が急増中:CNBC
2020年2月13日

昨年、米国で訴えられたポンジ・スキームが60件32.5億ドル(約3,500億円)と2010年以降で最大になったという。


これはたぶん2008年の再来というわけではないだろう。
しかし、投資家の大被害の種が撒かれつつある。

投資詐欺を専門とする弁護士の見方をCNBCが伝えている。
この弁護士によれば、長く続いた強気相場が投資家の警戒心を薄れさせ、規制緩和とともに詐欺行為を生みやすい環境を作っているという。

米国でのポンジ・スキームの訴えは2008-09年に急増した。
2008年の大きなピークはバーナード・マドフによるものだ。
かつてNASDAQ証券取引所会長も務めたこの詐欺師は650億ドルにも上る詐欺を働き、懲役150年を言い渡された。
末期の腎臓病を患い、死期が近づいているという。
その他2008年にはトーマス・ペッターズの37億ドル、2009年にはアレン・スタンフォードの80億ドルの詐欺が訴えられている。

Kynikos Associatesのジム・チャノス氏は、イェール大学やウィスコンシン 大学で金融・投資分野の詐欺について講義を持っている。
過去の金融市場における詐欺を検証し、景気が拡大し金融市場が改善するにつれ同分野での詐欺が増えると指摘する。
景気拡大・強気相場が投資家の不信感・警戒心を消してしまうのだという。

「サイクルが長いほど、嘘つきや詐欺師は商売をしやすくなる。
財務的にありえないことを信じる人が出てくるからだ。
サイクルが進むにつれ、詐欺の事例が増えていく。」

景気や市場の拡大に少し遅れて詐欺が増え、悪化に少し遅れて詐欺が発覚する。
景気後退や弱気相場は投資家の不信感・警戒心を復活させる。
過去300年の傾向がそれを裏付けているという。

「ほとんどの詐欺は市場がひっくり返った後に発覚することになる。・・・
人々の財布の紐が堅くなり、返金を求めるようになると、ほとんどの詐欺は返金できなくなる。」

自身のようなショート・セラーを《市場の捜査官》と呼ぶチャノス氏が疑惑の目を向ける対象は少なくない。
暗号資産のICOやシリコンバレーの寛容すぎるカルチャーにも警戒を怠らない。

CNBC記事では、ポンジ・スキームに騙されないための6つのチェック・ポイントを並べている。

  • 資産が(業者でなく)きちんとしたカストディー会社によって管理・保管されていること。
  • うますぎる話は怪しい。
  • 市場ボラティリティが高い中で安定した収益を上げているのは怪しい。
  • 当局の認可・登録のない業者は避ける。
  • 業者について過去の不正等をググったり、当局のデータベースをチェックしろ。
  • ブローカー宛ての小切手はだめ。(日本の場合、ブローカーあての振り込み・現金引き渡しはだめ。)

なるほど、すべてではないだろうが、いくらか詐欺を避けることができるかもしれない。


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