投資

投資成績の悪い投資家が犯す誤り:アスワス・ダモダラン
2020年5月30日

アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、マーケット・タイミングの困難さを説明し、投資家がやってはいけない思考法を指摘している。


ある意味両方とも間違っている。
ボウルに水はいっぱいにもならないし、空にもならない。
いつも半分入っているものだ。

ダモダラン教授がインドET NOWで、経済回復に対する見方の相違について語った。
当局やエコノミストの中には慎重論を唱える人が多い一方、市場では最近の株価上昇が示すように楽観視する人が多い。
教授は、正解がどこか中間にあると話す。
しかし、実は教授にとっては、どこが正解かはあまり重要でないようだ。

私がマーケット・タイミングをやらないのはこのためだ。
市場自身に決めさせた方がいい。
市場は画一的に動作する素子ではなく、楽観・悲観の間のコンセンサスなんだ。

ダモダラン教授は、米市場について現状は楽観サイドが勝っているとしたものの、この先はわからないと話した。

教授の指摘どおり、極端な楽観も悲観も正解ではないのだろう。
市場は楽観にある。
つまり、市場とは常に間違いうるものだ。
間違っているものが上げるか下げるか、それに賭けるのは、知性と理詰めの投資家にとっては勝ち目を減らしてしまう。
(勝てる勝負もあるのに、丁半ばくちを選ぶようなもの。)

ダモダラン教授は、投資に35年関わってきて、市場を尊重することの重要さを悟ったという。
だから、他のところで稼ぐのだという。

市場はおそらく間違っているが、私には間違っていると言うだけの材料がない。
だから私は市場のあるがままを受け入れる。
私はストック・ピッカーだから、銘柄を物色するだけだ。
そうすれば、市場がどうだろうが良い投資ができると考えている。

株式市場という大きな資産クラスを考えた時、これはマクロ投資であり、参加者は無数に存在する。
しかも、投資家は、自分が神様と崇める著名投資家と競っているのかもしれない。
そこで、資産クラス全体の上げ下げで勝利を収めるのは、よくて平均プラスマイナスゼロの確率現象になる。
そんな戦いをしてはいけない。
もっと小さな分野で自分が勝てる場所を探すべきなのだ。

ダモダラン教授は、市場と戦ってはいけない、市場見通しに自分の感情を混ぜ込んではいけないと奨めている。

市場はあなたや他数百万人の人々が見ていることを見ている。
それが市場の仕事だ。
自分が正しく他の世界が間違っていると思い込んではいけない。
そういう人の実績は良くないものだ。


-投資
-, ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。