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ハワード・マークス 投資家がとりうる6つの戦略的選択肢:ハワード・マークス
2020年10月17日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏のMemo「Coming into Focus」第3弾: 現状の市場環境を見直し、投資家がとりうる戦略的選択肢を6つ挙げている。


2020年までの数年、私は投資環境をこう表現していた:

  • 異常に高い水準の不確実性(ほとんど外生的で地政学的)
  • かつてなく低い予想リターン
  • 資産価格は目いっぱいから過剰へ
  • 高リターンを目指す投資家がリスク選好の行動

マークス氏が13日付の「Memo」で、コロナ前の投資環境を回想した。
この環境は、コロナ・ショックで一変した。
ショックに対して市場が大きく反応したため、リスク/リターンが改善したのだ。
マークス氏は3月に買い場が訪れ、実際、買ったと明かしている。
市場はその後急速に回復している。

マークス氏は、現在、再びコロナ前のような市場環境が戻ってきていると書いている。
「史上最低の予想リターン」の市場環境だ。
同氏はその中で投資家が選びうる選択肢を列挙している。

  • これまでどおり投資し、過去と同様のリターンを期待する。(目くらまし)
  • これまでどおり投資し、現在の低リターンで我慢する。(現実的)
  • 高水準の不確実性を勘案しリスクを減らし、さらに低いリターンを受け入れる。
  • ほぼゼロ・リターンの現金とし、環境改善を待つ。
    「私はこれに反対だ。
    現金は今間違いなく奨められない。
    調整が起こるまでほぼゼロのリターンになってしまう。」
  • 高いリターンを求めるためより多くのリスクを取る。
    「これは機能する『と考えられている』が・・・
    高い不確実性を考えれば、今は積極的になるべき時ではない。
    低い予想絶対リターンで(リスクに対し)割が合うとは思えない。」
  • よりニッチに、特別な投資運用者に投資する。(可能性はあるが流動性は低い。)

マークス氏はいずれも満足できる選択肢ではないと認めるものの、他に選択肢は見当たらないという。
攻めと守りで二分するなら、同氏は守りの方に傾いているという。

不確実性が高い時、資産価格は低くあるべきで、結果、高い予想リターンで報われるべきなのだ。
しかし、FRBが金利をあまりにも低く設定しているために、リターンが逆を行っている。
結果、オッズは投資家の側になく、市場は悪いサプライズに対して脆弱になっている。


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