投資

投資ビジネスはすばらしい:バイロン・ウィーン
2020年2月21日

ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏のインタビュー第2弾: 予想の立て方や業界のクセについて語られている。


景気後退を引き起こすようなことは見られない。
景気後退は過剰から生まれるものだ。

ウィーン氏がThinkAdvisorで、新型コロナウィルスが景気後退を引き起こすかと尋ねられて答えたものだ。
ウィーン氏は経済・市場の心理の影響を受けてぶれるようなことがない。
常に原則・証拠・経験にしたがう。
何となくリスクが高そうなものがあるから弱気になったりしない。
実際、アメリカ人からすれば、コロナウィルスよりはるかにインフルエンザの方が恐ろしい脅威かもしれない。

ウィーン氏は、景気後退を予想しない理由をいくつか挙げている。

「市場や投機の過剰は見られるかもしれないが、在庫は積み上がっていない。
FRBが利上げをしていない。
景気サイクル終期に通常みられる種類のものが見られていない。」

一方、コンセンサスが10%改善となっている企業収益について、ウィーン氏は5%と予想している。
実は弱気なのではないかと尋ねられ、ウィーン氏は、自分の予想の方が各地域の経済成長と摺り合っていると説明した。
その上で、業界の大長老は、業界のクセを解説している。

何であれアナリストの年初の予想は、年を通して削られていく。
10%という予想なら、最後には5%になるんだよ。

アナリスト、とりわけセルサイドのアナリストのみなさんの反省を促したい点だ。

「みんなが知っているように、ある年に市場が20%上げようが下げようが関係なく、翌年のコンセンサスはほぼ変わることなく10%上昇とされる。
でも、市場が10%上昇することはほぼない。
20%上昇するか、5%下がるかだ。
決して10%は当たらないのに、毎年毎年同じ予想になる。」

米国は平均でもメジアンでもモードでも大きくプラス圏にあるからそれでもいい。
日本の場合、特にバブル崩壊後は、それほど上がる頻度が高くないのに、一貫して上がる予想がなされやすい。
顧客に対する誠実さという面で疑問符がつく話だ。

大長老もこの悪習を皮肉っている。

投資ビジネスとはすばらしい仕事だ。
いつも間違っていて生活できるんだから。


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