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投資は相対的に考えろ:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏の15日の発言: 大手銀決算のインプリケーションと投資の考え方について語っている。


彼らはみんな同じ3つのメッセージを発している。

エラリアン氏がCNBCで、米銀大手の決算についてコメントした。
同氏が読み取ったメッセージとは:

  • 巨額の貸倒引当金を積み立てた。
    「彼らは、JPモルガンが『厳しい景気後退』と呼ぶものを予想している。」
  • トレーディング部門が好調: ビッド/オファー・スプレッドが拡大した。
  • 古い議論が蒸し返された: ナロー・バンクかユニバーサル・バンクか。
    「ユニバーサル・バンクは分散に役立つという話になった。
    これは2008-09年の議論とは真逆だ。」

各行が巨額の貸倒引当金を積み立てたことには2つの要因があるとエラリアン氏は言う。

  • 極めて深刻な経済の悪化を予想している。
  • トレーディングで儲けて業績堅調とするのは対面が良くなく、貸倒引当金を保守的に積むのに好都合だった。

エラリアン氏は、現在の米国株市場のコンセンサスを代弁する。

「回復はゆっくりしたものになる。
同時には起こらない。
瞬時には起こらない。
時間がかかる。
いくつも小さな調整を挟む。
経済の再始動は容易ではない。」

エラリアン氏は、シンガポールや香港を例に、経済再始動後に感染が再拡大することで、回復過程がW字になる可能性を指摘した。
行動制限の撤廃が難しい判断になると予想した。

エラリアン氏は投資について、上げるか下げるかを予想するのは困難と話す。
上がるかもしれないからリスクテイクをやめるわけにはいかないし、下がるかもしれないからリスクの高いものに投資するわけにもいかない。
同氏はこれまでも、ポートフォリオの質を高めるための銘柄入れ替えを奨めてきた。

その一方で、資産クラス・銘柄別の相対的な予想なら可能という。
NASDAQよりS&P 500が大きく下げていること、米国より新興国市場が大きく下げていることには理由があると話す。

危機とは反対側に身を置くバランスシートに着目するトレードはうまくいく。
優れた経営陣がいるか。
これを何度も何度も見直している。
米国だけで投資するのではなく、米国とそれ以外の比較で考えろ。


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