海外経済 投資

ハワード・マークス 投資の世界に永久はない:ハワード・マークス
2024年1月9日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が昨年末のインタビューで、投資の前提とした「合理性のゾーン」について語っている。


43年以上も前から(投資業に)携わり、今も携わっている人がどれだけいるだろう?
そのうち何人がまだ能力を持ち、1970年代ほかを記憶しているだろう?

マークス氏が自社インタビューで、超低金利が戻ってこない可能性を指摘した。
金利が低下し続ける時代しか生きていないフィナンシェばかりの中、この可能性が見過ごされていると言いたいのだ。
「投資の世界に永久はない」とし、変化の可能性を無視すべきでないと話している。

「通常、あなたが間違えた時とは、何が起こるかわかっているとあなたが思っていた時である。
何が起こるかは決してわからない。」

投資における無知の知を説いたもの。
この信念にしたがい、マークス氏は市場と経済の先行きについての見方を語った。

「私は今が打ち頃だとは思わない。
市場は狂ったほど高くないし、狂ったほど低くもない。
少し高く見えるが、行動するほどではない。
・・・
みんなが混乱しており、近い将来の経済変動を予見できていると考えている人はいかれている。
混乱していない人は、何が起こるか理解していない。」

こうした前提があるからこそ、マークス氏は一貫してマクロ予想に基づく投資を行ってこなかったのだ。
「中間ゾーン」「合理性のゾーン」と呼ぶ前提に基づいて投資戦略を立てている。
このインタビューでは、マークス氏の戦略の前提となったゾーンが明言されている。

市場は高すぎず、低すぎず。
経済見通しは確実にポジティブでもネガティブでもない。
金利の変動・水準・見通しを考えれば、今日しておくべきことは何もない。
こうして2年経てば、インフレへの勝利が宣言され、FF金利はおそらく約3.5%、おそらく3%になっているだろう。
今後数年のノルムとなるだろう。
つまり、いくらかの安定が得られる。
でも、継続的な(金利)低下は起こらない。

こうした前提のもとでも、マークス氏の扱う低格付クレジットは10%前後のリターンを予想できるという。
マークス氏は、こうした商品が株式に対しても全く遜色のない対象であり続けるだろうと話している。


-海外経済, 投資
-, , , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。