海外経済 投資

投資した米国株がゴミにならない条件:ビル・グロス
2021年9月1日

ビル・グロス氏が、米長期金利の見通しを述べた上で、株式がゴミにならない条件をズバリ書いている。


米10年債利回りが1.25%では、(金利は)上昇するしかない。
本当の問題はどれだけ速く上昇するかだ。

グロス氏がInvestment Outlookで、米金利の見通しについて書いている。
同氏によれば、今後10年で年10 bpずつ金利が上昇するだけでも、債券インデックスファンドのリターンはとんとんになってしまうという。
グロス氏は年10 bpよりはるかに速く上昇すると予想している。
確かに年10 bpというのは横ばいのようなものだから、上昇を予想する以上、もっと速い上昇を想定するのだろう。
同氏はもう少し具体的な数字を挙げて債券投資家へのインパクトを解説する。

今後12か月の米10年債利回りを2%と考えている。・・・
これは4-5%の価格下落であり、トータル・リターンはマイナス2.5-3.0%となる。

債券投資家の今後の災難を象徴するような目の子計算だ。

グロス氏が金利上昇を予想するのは、米国債の需給に悪化材料があるためだ。

  • インフレ・経済の状況からFRBのテーパリングは必至(2022年半ばに終了)
  • 米国は今後さらに最低1.5兆ドルの財政赤字。
  • 外国の中央銀行・投資家はこの数年売り手。

ジャクソンホール会議を通過し、テーパータントラムを回避したように見える市場だが、本当に「癇癪」は回避されたのか。
これはある種、ハッピーエンドのない筋立てになる。
癇癪を回避するには、FRBが金融政策を正常化しないでよい状況になればよい。
つまり、インフレが2%+まで下がればよいが、それが経済にとって良いことであるかは疑問だ。
仮にゴルディロックスに収まっても、その次には財政問題が待ち構える。
金利上昇は政府の資金調達コストに直結する問題であり、それは財政支出の持続性に影響を及ぼす。

グロス氏は、投資資金のゴミ箱について書いている。
真っ先に挙がるのが現金であり、長らくゴミ箱に入っている。
そして今や、中期・長期の債券ファンドも「間違いなく」そこにあるという。
同氏は最後に株式について端的に言及した。

株式も追随するのだろうか?
利益成長が2桁なければ、ゴミ・トラック行きだ。


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