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グッゲンハイム スコット・マイナード 投機家と投資家のトレード:スコット・マイナード
2020年11月5日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、米大統領選の結果(?)を受けての株式・債券市場の反応について解説している。


(株高は)理に適っていると思う。
私は以前からずっと、無政府主義者が街を占拠するなどは別として(民主党優勢が)株にとって良いはずと言ってきた。
率直にいえば、ブルーウェイブ(民主党の大統領・上下両院総獲り)の方がもっと良かった。
しかし、たとえトランプが大統領のままでも、みんな『増税はない。経済が脱線しない限り青信号だ。』というだろう。

マイナード氏がCNBCで、結果の出ない大統領選でも株が上がる点についてコメントした。
同氏は決して民主党支持ではない。
保守であり、サプライサイダーだ。
この発言は(善悪ではなく)単純に市場にとっての影響を述べたものだろう。

結局のところ、市場は政治・経済の先行きを楽観視している。
誰が大統領になろうと、どちらが議会を支配しようが、程度の差でしかないようだ。

マイナード氏は、最近の米金利の動きについて尋ねられている。
メディアの中には、拡張的財政・金融政策が有害な金利上昇を生まないのかとの懸念があるのだ。
マイナード氏は丁寧に解説している。

「まず、金利が上昇していた理由は、ブルーウェイブに対する自信があったためだろう。
市場はそれを織り込み始めていた。
その場合、大規模刺激策のために債券が大量に発行される。
しかし、ブルーウェイブにならないのがはっきりすると、市場は大きく売られすぎで、ヘッジファンドほかの投機筋により大量にショートされており、彼らが突然ショート・カバーしないといけないと気付くことになった。
それでこの大きな巻き戻しになった。」

ブルーウェイブとならない確率が高まり、売られていた債券が買い戻され、金利が下がった。
マイナード氏は、大きな巻き戻しにもかかわらず、金利低下トレンドが続いているとし、今後もさらに低下すると従前の予想を継続した。
同氏は8月、米長期金利がマイナスになりうると話している。

こうした予想に基づくトレードについて尋ねられると、マイナード氏は、まず自身の正体を明かしている。

「私がしばしば感じるのは、人々が投資家の役割と投機家の役割を混同しているということだ。
私のウォール街でのキャリアは基本的に投機家としてのものだ。」

マイナード氏は、自分が短期売買のトレーダーだと自認する。
その場合のトレードはこうなる:

私が短期的な行動について心配なら、おそらく利益を確定し、予想することが起こる次のサインを待つだろう。

一方、ある程度の長さのホライズンで売買する場合はこうなる:

もしも投資家で、6か月先を見ているなら、議論はかなり堅実なものになる。
金利は下がる。
だから、現時点で債券やデュレーションをアンダーウェイトしたくない。

つまり、長く待つならロングだが、実るまでには山谷ある、と言いたいのだろう。


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