海外経済 投資

投機は間違いではないが終わりも来る:ジェレミー・シーゲル
2021年1月19日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が強気予想を続ける中で、投機が間違いではないとしながらも、いつか終わって焼かれる時も来ると話している。


すべてのことがワクチンの展開にかかっている。
フォワード・ルッキングにならないといけない。

シーゲル教授が、強気予想を継続している。
国や州によって出足に差があるものの、世界でワクチン接種が始まった。
教授は、経済再始動を可能にしうるワクチンが、経済・市場にとっても最重要なブレークスルーになっていると指摘する。

その根拠を固めるために、私はミルトン・フリードマンが『金融の歴史』で書いた1870年まで何とかさかのぼってみた。
すると、昨年のM2の貨幣膨張は第2次大戦以来で最大のものだったことがわかった。
しかも、2020年の貨幣膨張は1870年以来で最大のものだった。
150年でだよ。

ワクチン接種はいわば導火線に火が付くようなもの。
導火線の先には大量の爆薬がすでにある。
それがマネーサプライだ。
今は銀行預金に入っているマネーが経済再始動とともに経済・市場の中を駆け回ることになる。
何か冷やす要因がない限り、マネーは持主を変えながら駆け回り続ける。

シーゲル教授は、過去150年で最大の貨幣膨張がワクチンの展開によって「経済の爆発」をもたらすと予想している。
それにともない「強い経済成長、インフレ上昇、債券利回り上昇、債券価格下落」が予想されている。

シーゲル教授は、ビットコインや株式市場等の一部で投機的な動きが続いていると指摘する。
こうした投機に参加する人々の運命をスクウェアに予想している。

ロビンフット・トレーダーはまだとても活発に活動しており、いくらかは間違いなく焼かれることになろう。
でも、全体を眺めてみると、経済ブームがどうなるかによることになるが、それが期待であり株式は先を見る。
彼らは間違っているわけではない。

強気予想をしているのだから、リスク・オンの方向性が間違っているわけではない。
問題は何をどうやるかだろう。
投機を楽しむ人たちも、自分の責任においてギャンブルを楽しむ限り何の問題もない。
ただし、このゲームはやはりイス取りゲームに終わる可能性が高い。
だから、音楽が止まる瞬間について何の想定もしないというのは自殺行為だ。

シーゲル教授はその点にも触れている。

「大きな疑問は・・・インフレが上昇し債券利回りが上昇した時、いつFRBが停止しそれを防ぎ始めようとする動機を持つかだ。・・・
やってくるインフレを防ごうとついにFRBが動くのは、ハハッ、かなり後になるだろう。」

油断をしてはいけない。
投資家が理解すべきは定性的な時期ではなく、定量的・デジタルにいつになるかだ。
市場は経済より3四半期、場合によっては1年以上先行しうることも念頭に置くべきだ。

FRBは、公言しているとおり、物価が(平均で)前年同期比2%となるまでは動かないだろう。
今はそこらからはかけ離れている。
でも、2021年後半から2022年には起こりうることなんだ。

シーゲル教授は以前から、経済の再始動後に3-5%のインフレを予想していた。


-海外経済, 投資
-, , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。