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チャーリー・マンガー 手数料ゼロは最低の大嘘:チャーリー・マンガー
2021年2月26日

Daily Journal年次総会でのチャーリー・マンガー氏の発言の第5弾: ロビンフッドに代表される新興証券会社に対する批判。


こうしたことは、たくさんの人が流動性の高い株式市場を利用して競馬のようなギャンブルをやろうとする時に起こることだ。
それが今株式市場で起こっており、新たなたくさんのギャンブラーたちから手数料ほかの収入を得る者がその狂乱を煽っている。
もちろん、極端な状態になれば、ショートスクイーズのようなことも起こる。

マンガー氏がDaily Journalの年次総会で、GameStop騒動についてコメントを求められ答えた。
社会に投機熱が高まっていることの1つの表れだという。
GameStopをはじめとするショート・スクイーズでは清算機関が大きなリスクに晒されたとも指摘している。
ここから、マンガー氏は、ロビンフッドに代表される新興証券会社への厳しい批判を繰り返した。

競馬のギャンブラーのような思考回路を持つ人たちに株式でもっとギャンブルをするよう促すような文化は本当に愚かだし、それは実際そうだったように問題を引き起こす。・・・
人はこの世界でお金を稼ごうとする時、相手にとって良いものを売るべきなんだ。
ギャンブラーを誘い込むのを専門にしている多くの新しい証券会社のように、ギャンブルのサービスを売り、ピンハネしている会社は、汚いやり方で金もうけをしているんだ。
それを許すのはばかげている。


マンガー氏は、ロビンフッドのような証券会社が投資初心者を誘い込み、彼らがモメンタム・トレードに参加していることを嘆いている。
「ない方が文明が栄える」とまで言っている。
史上最初の大型バブル、南海泡沫事件を引き、バブルの後遺症が経済を停滞させると説明。
バブルを助長するやり方を強く批判した。

「人間の貪欲と証券業界のやりすぎがしばしばバブルを生み出す。
賢い人はそこから離れているものだ。」

ロビンフッドが、顧客から手数料を受け取っていない点について、マンガー氏は厳しく反論している。

ロビンフッドでのトレードはタダではない。
オーダー・フローが販売されれば、顧客の支払いはおそらく増えるが、タダであるよう見せかけているんだ。
これは極めて恥ずべき低レベルの言い方だ。
誰も、ロビンフッドでのトレードがタダだと信じるべきでない。

ロビンフッドは、顧客のオーダー・フローを高頻度取引(HFT)業者(マーケット・メーカー)に販売している。
HFT業者はもちろん、それで稼ぐためにお金を払うのだろう。
誰が本当の顧客なのか、マーケット・メークの質に疑問が持たれている。

『手数料ゼロのトレーディング』というのは、嫌な嘘を並べようとするなら、とてもよい候補になる。
『手数料ゼロのトレーディング』はタダではない。

批判されたロビンフッドはツイッターで、「今日わが国で起こっている文化の変化を見落としている」と反論。
マンガー氏が一部投資家について「競馬のギャンブラーのような思考回路」と話したことに対し、「残念でエリート主義的」と評している。

個別具体的な批判を浴びた時に、それに答えるのでなく、とても大きな絵を呈示しあいまいな返しをするところ、少し心配だ。


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